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仕事、食べること、生きること。ファンタジーだけど生活感あふれる群像劇 そこ☆あに『空挺ドラゴンズ』特集まとめ

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今週は、今期新番組からのトップバッター『空挺ドラゴンズ』です。収録時点でテレビ放送は2話までですが、Netflixではすでに全話一挙配信済です。今回はメンバー全員原作既読・全話視聴済でお届けしております。原作との違いや、アニメ化されたことで気付いた新しい発見もある模様。思い入れもひとしおに盛り上がっております!

18分30秒までは3話以降のネタバレなしのトークになっています。ネタバレが気になる方はご注意ください。

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■見れば見るほど世界の深さに触れる
那瀬「『空挺ドラゴンズ』はいわゆるファンタジーものというか、全く別の世界を描いているじゃないですか。1クールだと、どうしてもこの世界がどうなっているのか早めに予測したい心理があると思うんですよ。でも、龍を捕って食うことは最初からドーンと明言する割に、この世界については…例えば、龍肉がどれくらい生活に浸透しているものなのか。珍味扱いなのか、牛豚みたいに一般的で安価なものなのかとか、その辺りも全然明かされていなくて、これはどういうアニメだ?と思う期間が結構長い気がするんですよね。でもね、そんなに焦らないでくださいよ。見れば見るほど世界が広がっていくタイプですよね」
美樹「この作品の魅力って、私的にはたくさんあるんですけど、一番好きなのはやっぱり人間ドラマとか群像劇で。言うなれば、ファンタジー世界の中で描かれるお仕事ものと言ってもいいというくらい、仕事をしている人たちの日常が描かれていて。設定としてはファンタジーなんですけど、自分たちの生活に置き換えてもすごく共感できたりとか、生き方について学んだりすることも多くて。一見してこういう感じかとすぐに判断しないで、じっくり楽しんでもらうと、どんどん旨味が出てくるような作品だなと思いますね」
那瀬「アニメを最初に見た人は、ちょっと物足りなく感じたかもしれない。例えば、龍と戦うアニメではないから、あくまでバトルを盛り立てすぎていない。必要だから戦っている。それは仕事だから。たまたま自分の打ち込む仕事が命がけなだけである…という。私は、林業の人が高い木に登ることを当たり前にしているのと同じなんだ、みたいな描かれ方をしているのにすごく好感を持ったの。後から見れば全然納得。それでいい。この世界で彼らは働いているんだ、とわかると思うから。この後がたまらなかったよね、最後まで見ると」
美樹「ねぇ…!」

■美味しくいただくけれど、グルメ漫画とは違う
くむ「3DCGで食べ物を描くのって、なかなかね。食事のシーンを描くこと自体が比較的避けられる傾向があるわけですよね。でもこの作品をやる以上、それを避けては通れないわけで。作る側としても挑戦ではありますよね」
那瀬「食べ物のテリとか柔らかさとか、ホカホカ感とか。難しそうですよね」
美樹「でも美味しそう」
那瀬「いやぁ、ステーキサンドがうまそうだったなぁ」
美樹「肉を焼いているところがもうすでに美味しそうだった。脂がピチピチしてて、あの光り加減とか。すごい表現だなと思って。こうすれば美味しく見えるんだ、というのを目の当たりにしましたね」
那瀬「料理そのものもちろんこだわっているけれど、食べるアクションの細かさがすごいよね。ハフハフ感とか、頬張るほっぺたの感じとか」
美樹「確かに」
那瀬「でも『空挺ドラゴンズ』をグルメ作品だとは、いい意味で言いたくないなと思う。あくまで朝昼晩の食事だけじゃないスポットも描かれているのが好きなんですよ。晩酌のシーンであったり、当直の時に腹へって食べるものとか、生活の中でつまみ食いとかもするじゃないですか。食ってそういうものだよね、というのがすごく好きなんですよね。晩ご飯だから作る、今夜は何にしようかしら、と考えなくちゃいけないわけじゃなくて。腹が減ったし、残り物があるから、これをそのまま食べるより旨く食べようよ、みたいなのがすごい好き。当直だって本来はとりあえず腹が満たされればいいわけじゃないですか。でも、ちょっと心を豊かにできるものなんだよね、食べ物って。というのをすごく気付かされる。グルメじゃなくて、生活、世界を描いているんだと、そういうところからすごく感じるんだよね」

■クルー19人、誰が欠けてもクイン・ザザじゃない
那瀬「桑原先生のインタビューでもお話しいただきましたけど、ミカ、タキタ、バナベルと、ジローですよね。この4人が基本的に主人公枠のような立ち位置とおっしゃっていましたが。アニメでは周りのキャラクターもなんか面白く見えてこない?」
美樹「アニメですごくフィーチャーされたキャラもいるなと思います。ニコとか、アニメで株上がりません?」
那瀬「めちゃ上がってるよ!」
美樹「ジローとのコンビがすごい良くて。師弟関係というか、からかいながらもジローのことを可愛がっているのがわかりやすく描かれていて。いいお兄さんだったんだな、と気付けたという」
くむ「私はクロッコさんが、めっちゃアニメで好きになりましたよ。関さんあえて抑え気味の演技しているのがね、渋くてかっこいい。艦長代理、って感じで。あの大人たちの関係がいいですね」
那瀬「いいですよね。ギブスもいいし。ギブスは、漫画では本当にリーダーでしっかりしていて、という感じだったんですけど。アニメでももちろんそうなんですけど、いや、おっさん。。。ていうのが(笑)。ていうか、おっさん多いんだね、この船に乗ってるの」
くむ「基本おっさんだらけなんだよね。珍しいって言ってましたよね、捕龍船に女性が乗っているというのは」
美樹「いろんな世代がちょうどいい具合にいて、いいですよね。若いのと中堅とベテランと」
那瀬「若い人ばかりでは船は動かせないからね。でもそのベテランが、船を動かすための装置的にいるだけじゃなく、ちゃんとみんなキャラクターとして面白いのがすごくいいなって思います」
美樹「誰一人欠けてもクイン・ザザじゃない、というキャラクターですよね」
くむ「やはりアニメになった良さって、たくさんありますよね。原作は行間読まないといけない部分があるわけだからね」
美樹「ここまで一人一人の性格を掘り下げては読めていなかったなと思いますね」
くむ「このあと漫画を読む時に、もう声はこのキャストで再生されるようになるわけじゃない。原作あってのアニメではあるんだけど、この後はアニメから原作に流入するものもあるでしょうね」

同じように見えて違う空、緻密な街、美しくも恐ろしいドラゴンたちなど、映像的な見所もたっぷり詰まっています。物語の展開としても続きを期待せずにはいられません。今度はぜひ劇場でクイン・ザザから見る大空を体感したいですね。

そこあに増刊号「空挺ドラゴンズ」6巻発売記念特集 vol.45
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(笠井美史乃)

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