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【予告】9月12日増刊号は8月24日発売『ぼくらがアニメを見る理由 2010年代アニメ時評』特集。ゲストは著者のアニメ評論家 藤津亮太さんです。

4作品のキャラで新しい異世界が生まれた! そこ☆あに『異世界かるてっと』特集

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今週の特集は、今期放送中の作品『異世界かるてっと』です。異世界もの4作品のクロスオーバーという無茶なPR系企画かと思いきや、各作品・キャラの個性がうまいこと組み合わせられ、「現実っぽい学園もの」風な新しい世界が誕生しています。それがまさか特集するほど語れる作品になるとは…意外と今期のダークホースだったかもしれません。

そこあに「異世界かるてっと」特集 #586
「そこ☆あに」586回目は『異世界かるてっと』特集です。 「オーバーロード」「この素晴らしい世界に祝福を!」「Re:ゼロから始める異世界生...

■ラノベの定石を逆手に取った、見事な舵取りに拍手
たま「SDキャラクターがクロスオーバーでわいわいするアニメといったら、もうちょっと気楽に作ってくるものだと思っていたんです。始まるまでは」
くむ「そういうのもアリだと思うんですよ。でも、これはけっこう残るよね」
たま「本気で作ったんですね、という感じがする作品ですよね」
くむ「監督の芦名みのるさんは、今までも『プレプレプレアデス』『Re:プチから始める異世界生活』『ようじょしぇんき』とか、基本的にSDキャラクターの作品を作っているんですね。作品そのもの、キャラクターについても、すごくわかった上で、監督・シリーズ構成・脚本を務めていらっしゃいますからね」
たま「手腕ですね、これはほんとに。バランス感覚も素晴らしいです」
くむ「この4作品をクロスオーバーしたいですと言われた時に、まずどういうお話にできますか、だよね」
たま「バックボーンも違うし、できることも違いますし、殺伐度も違いますし。合わせてなんとかまとめてくださいって、けっこう無茶振りだと思いますけど…できている…すごい、できている」
くむ「学園という設定は、ラノベっぽさというところもあるとは思うんですけども。でもそのおかげで、言ってしまえばオーバーロードの各キャラクターたちとかは、絶対ありえないところにいるわけじゃない」
たま「すっごいですよね、あのメンバーが学校に通う。狂気の沙汰ですよね」
くむ「アインズ様は元人間だから知っていますけど。それ以外は仕組みそのものも、言葉としては理解していても、学校で学んだことはないわけですからね。女神も学んだことあるの?わからないけど。 そういうメンバーすら、ちゃんと席について授業を受けるという。強引さがすごいけれども、納得させられちゃう感じというのが、この作品の舞台設定のすごさかな」

■人間界出身者同士、通じ合うものがある
たま「アインズ様の可愛さには胸を打たれるものがありますね」
くむ「キャラクターの美味しさがよく出ていますよね。心の声、人間だった頃と、アンデットの姿の人格と。もちろん、オリジナルの話にもありはするんだけれども、より人間だった頃の感じが出ているところがね。だから、アインズとターニャが仲良くなった姿はめちゃくちゃ面白かったじゃない」
たま「面白かったですよね。歳も近いんじゃないですか、中の人の。ターニャの方が上なのかな」
くむ「ターニャの方が全然上なんですよ。で、アインズの中の人は、そこまで仕事ができていたわけでは多分なかった。設定上ね。しかも未来だし、あの世界の地球はちょっとハードな設定があるので。この世界が面白いのは、全員転移なり転生なりして、主人公たちはその物語に入っているわけだけども、元の世界が共通の歴史を経た日本や地球ではないからね」
たま「確かに…そうなりますかね」
くむ「そこをちゃんと入れて物語を見る面白さはやっぱりありますね。ただ、仕事という意味では同じサラリーマンだった、というところがね。アインズとターニャに関しては共通する部分があるので」
たま「若者・若者、社会人・社会人だから、ちょうどいいバランスだったりするんですかね」
くむ「ただ、カズマとすばるが仲良くなれるのかといったら…意外と格差を感じてましたから」
たま「ああ…。でも、ちょっとどっちが良いとは言いづらいですよ」
くむ「ほんとね…カズマはスバルを羨ましがってましたけど、カズマはスバルにはなれないから。まず2話まで生き残れないでしょ」

■苦難の本編とは別世界で、”異世界アベンジャーズ”を!
くむ「キャラの言動に違和感がないだけじゃなく、そのキャラの良いところをうまく活かしてきちんと物語にしている。しかも、伏線まで張っているとか。これ、私は劇場版が見たいですよ」
たま「(笑)ちょっと頭身上げて、作画グレードアップして」
くむ「そうそう!異世界かるてっと劇場版作成決定、というのが最終話に流れてほしい。何らかの目的のために彼らが共闘するというパターンが、ここまで来たら見たいよね」
たま「いい感じにみんなが活躍してくれれば大満足ですね、私は」
くむ「オリジナルは今後のことを考えると暗い物語も多いと思うんですよ、はっきり言えば」
たま「何作かは先行きを知っているから、ここから先はな…みたいなのもありますよね」
くむ「オーバーロードも、決してこの後楽しい話ばっかりじゃないですよ。リゼロもそんな簡単な話じゃない。もともと本編ハードですからね。幼女戦記も、この後がきつそうだしね。歴史的に」
たま「明らかに滅びの歴史だと思いますから」
くむ「だからこそ! ですよ。彼らにこの延長の物語を作って欲しい。このシリーズでもいいんですけど。劇場で、超豪華作画で見てみたいですよ、2時間くらいの物語を。角川さん作ってくれないかな。その壮大な前振りであって欲しいです」

元は人間だったのに、飛んだ先の世界観が言動に染みついている主人公たちのギャップ。そこに垣間見える人間らしさ(?)。1つの異世界では描けないメタ視点が絶妙な面白さです。2作品くらい知っていればそれなりに楽しめると思うので、まずは気楽に見始めてもいいと思いますよ!

(笠井美史乃)

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