2015年7月からの放送開始を前に、『TVアニメ「GANGSTA.」先行上映イベント 便利屋@TOHOシネマズ新宿』が、6月21日に開催されました。4月にオープンしたばかりの都内最大級の劇場、中でも席数499という最大のスクリーンが会場となり、満員のファンの熱気に包まれていました。
この日登壇したのは、ウォリック・アルカンジェロ役 諏訪部順一さん、ニコラス・ブラウン役 津田健次郎さん、アレックス・ベネデット役 能登麻美子さんの3名。「GANGSTA.」は昨年7月にアニメ化が発表された後、アニメに先駆けてキャスト出演によるドラマCDシリーズがリリースされていることもあり、放送開始前ながら阿吽の呼吸でボケツッコミを交えた楽しいトークが展開されました。
最初の挨拶に続き、1話の上映がスタートです。マフィアが支配する街で怪しい”便利屋”を生業にするウォリックとニコラス、禁止区域で商売をする娼婦のアレックスを始め、街を仕切る組織のボスたちなど、多数のキャラクターが登場する1話。アクションシーンからラストの見せ場まで、ハードボイルドな作品世界を紹介しつつ視聴者をぐっと引き込む力のある作品です。
上映が終わると、キャストの登壇によるトークが始まりました。津田さん演じるニコラスは聴覚を失っているという設定のため、監督やスタッフ、そして津田さんも東京都聴覚障害者連盟に取材を行った上で役作りをしていったそうです。
津田さん「ドラマCDではモノローグや手話の部分もセリフとしてしゃべっていたんですけど、(アニメでは)圧倒的にセリフが減って、一言ひとことの比重が大きくなって。音響監督さんとも相談しながら、どんな感じのしゃべり方にするのか、非常に悩んだところです。1話ではかなり何テイクも録りました。」
片目に眼帯をするウォリックは35歳で長髪という姿。諏訪部さんは「最近シュっとしたイケメンが多い中で、腕毛ぼうぼうのおっさんは新鮮です。この夏一番毛深い作品!」と、ウォリックを始めシブいキャラクターたちの魅力をアピールします。
諏訪部さん「ウォリックは過去に重いものを抱えているので、そういう悲哀みたいなものを臭わせつつ、軽妙なところは軽妙に、振り幅を持たせられるよう演じさせていただいています。」
能登さん演じるアレックスは、「話数をおうごとにほどけていく感じがあるんですけど、1話では彼女の悲しみや痛みを丁寧に演じられたらいいなと思いました」とコメントした能登さん。これからのアレックスの変化にも注目です。
作品の見どころを訊ねられると、「雰囲気や空間、カット割りが映画っぽい」(諏訪部さん)という画作りや、「原作の空気感を壊さず、かつテレビシリーズならではの構成」(津田さん)といった回答が。能登さんは「群像劇として話が膨らんでいきますが、その表現が素晴らしい」と、展開が進むことで見えてくる魅力を挙げました。また、1話に登場した刑事コンビを演じる金尾哲夫さん(チャド役)と石川界人さん(コーディ役)からのメッセージも披露され、アフレコ現場のウラ話で盛り上がる一幕もあり、会場からは笑いの絶えないイベントとなりました。
最後に、キャストからのメッセージでイベントが締めくくられました。
能登さん「多くの方々と一緒に1話を見ることができ、とても嬉しく思っています。現場も一話一話すごく丁寧に作っていますので、原作とアニメとの相乗効果で『GANGSTA.』の世界が広がっていくといいなと思います。今日は本当にありがとうございました。」
津田さん「製作が発表されてから1年経ち、待ちに待っていた一話を皆さんと見ることができました。面白いと思っていただけたらお友達にも勧めていただき、『GANGSTA.』で夏が盛り上がるといいなと思っていますので、よろしくお願いします。たくさんの方にお集まりいただき、ありがとうございました。」
諏訪部さん「我々キャスト、スタッフ一同、良いものを作ろうと頑張っています。皆さんの力で盛り上げていただき、さらなる展開に繋げられるといいなと思っておりますので、お力をお貸しいただけると幸いです。今日はお越しくださいまして、ありがとうございました!」
『GANGSTA.』は、ABC朝日放送、TOKYO MX、BS11などで7月より放送開始。バンダイチャンネルでは日本語字幕付きでライブ配信、ニコニコ生放送での配信も行われます。
【放送・配信情報】
ABC朝日放送:7月1日(水) 深夜2:44〜
TOKYO MX:7月5日(日) 23:00〜
テレビ愛知:7月5日(日) 深夜2:35〜
BS11:7月8日(水) 深夜0:30〜
バンダイチャンネル・ニコニコ生放送ライブ配信:7月9日(木) 23時30分~
■「GANGSTA.」公式サイト http://gangsta-project.com
©コースケ/新潮社・GANGSTA.製作委員会
(記事 笠井美史乃)