設定と時系列、面白さの多重構造がすごい! そこ☆あに『プリンセス・プリンシパル』特集まとめ

今週は、急遽予定を変更して『プリンセス・プリンシパル』特集となりましたが、結構ベストなタイミングだったかも。思った以上にクールでハードボイルド、でも隠しきれないカワイさも魅力で、それが一周回って切なさにもなって。練られた脚本にいろいろな要素が織り込まれているので、語りがいもありました。

重大なネタバレが含まれますので、まだご覧になっていない方は番組開始16分でストップするのがオススメです。

そこあに「プリンセス・プリンシパル」 #494
「そこ☆あに」494回目は『プリンセス・プリンシパル』特集です。 19世紀末、巨大な壁で東西に分断されたロンドンで繰り広げられる、スパイアクションを描いたオリジナルアニメ作品。 クイーンズ・メイフェア校に通う5人の少女たちが主人公。コミカル...

■可愛い女の子が活躍するだけのスパイもの“もどき”じゃない
たま「実はちょっと侮ってたよね、というのが自分にもあって。これは見なくちゃいけないわと思って一気に見ました」
美樹「第一話を見終わった時に、洋画を1本見たときくらいの満足感がありましたね。音楽もカッコいし。やっぱり最新話まで見て欲しいですね、たくさんの人に」
くむ「この作品、時系列がかなりバラバラなんですよね。でもこの1話を見せることで、この作品はこういうものを描いていきますよ、っていうのをガツンと見せたのは良かったね」
小宮「1話の結末がすごく暖かみがあるというか、優しさみたいなものを感じて、そこで一気に引かれた部分があったので。見続けていくとバックボーンとかも描かれていくので、最新話まで見るともっともっとこの作品の世界観に浸っていけると思います」

■壁で分断された19世紀末ロンドンが舞台のスチームパンクはいいぞ
たま「スチームパンク、ロンドンという時点で心がギュッギュっと来るところに、なおかつ東西分裂みたいな、そういう設定大好きなので」
くむ「オリジナルアニメだからこそ、ここに至る歴史みたいなものも作ってあるわけですよね。ケイバーライトの発見により、我々の歴史とは違う歴史を歩み始めた世界のお話ですからね」
蒔田「そういう舞台装置を用意して、現実じゃないけれども、一応、ケイバーライト以外の物理法則は現実に則っていますよ、ということですよね」
くむ「超能力スパイものみたいなのは、それはそれで嫌いじゃない。でも、このケイバーライトは、あくまでも不思議なものではあるけれど、それは装置の中に入れてしか使うことができない。超能力ではない、限界があるっていうところがそそられる」
小宮「ケイバーライトがあることによってアクションに色が出て、でもそこに殺傷能力がないのが私は好きですね。あれがあるからスピード感も出るじゃないですか。女の子の限界もあって、そこのパワフルさを補っているのもいいなと思って」

■話数順の次は時系列で見たい! 繰り返し楽しめる作品
くむ「この作品て2度3度みてもらいたいという意図がすごく入っていると思って。実際、キャラクターが加わるのを時系列じゃない形で並べているわけじゃない。で、あの子なんでここに出てるのと。特にちせなんてそうですよね」
蒔田「最初にいて、次の話にはいなかったですからね」
くむ「でもまた急に出てくるでしょ。だからなぜこういう順序にしていったのかなと。でも改めて時系列でもう一度見ると、すごくわかりやすくなっている。でも、これを時系列順に放送したら良いのかといったら、またちょっと違うのかもしれない。この辺がうまいシャッフル具合だなと思いましたよ」
たま「どうしてこの子がそういう考え方するんだろうって、ちょっと疑問だったのが、次の回で分かったりする。私はまとめて見ちゃったんですけど、1週間空いてたらよかったなと思ったところではあるんですよね」
くむ「これもしかして、まとめ見する際は時系列もありなのかなという気もする。でも毎週見るならシャッフルした方が謎が謎を呼んでいく。疑問を持つというのは、より楽しみに待たせる演出なのかも」

ヘビーだけど軽さも上手いバランスで進んでいった、5・6・7話。しっかり1話完結になっているのもいいですね。また、時系列では後になるエピソードを先に出しておくことで、ちょっとした会話も伏線になっているのが見返してみると絶妙です。そして衝撃の第8話……。嘘は何かを救ってくれるのか。白はない、としたらどんなグレーに着地するのか。最終回まで、ヒヤヒヤだけど楽しみな作品です。

(笠井美史乃)

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