もうアニメ化しないんじゃないのか? という気もしていたあの作品がついに来ました、今回の特集は『進撃の巨人 Season 2』です。だいぶ忘れたつもりでいたのに、あの世界の恐怖に一気に気持ちを引き戻された第1話。そこから最終話まで、またしてもすごいクォリティで駆け抜けたシーズン2。前シリーズから時間が空いた分、余裕を持って贅沢な気持ちで楽しめました。
■ここまでの話、知ってる知ってる!
くむ「私、ちょうど12巻まで原作を読んでいたんですよ。今回、特集にあたって読み直したら面白すぎてそのまま15巻まで読みましたが。ちょうど今期の最終回まで内容はすでに知っていた。そういう意味では安心して見れるじゃない」
美樹「面白いことはわかっているし」
くむ「その上で、どう映像化されているのかというところを非常に楽しめたという。ちょっと贅沢な楽しみ方ができたかなという気がしましたね」
美樹「私は最新巻まで読んでいるんですけど、今期はすごいいろんなことが最新巻に繋がってきているので。セリフの一つ一つとか、ここにこんなこと書いてあったのか!という驚きがあって。なので、振り返りとして私は私ですごく贅沢な見方をしていると思っていました。原作を読んでいない人としては1期の答え合わせとしても面白いし、どんなタイプの人が見ても贅沢な楽しみかがたできるアニメ化ってなかなかないなと思って。本当にすごいなと思って見ています」
■動きと音と声で原作の魅力倍増、いや3倍増!
美樹「私、(アニメ化作品の)原作を読んじゃうことが多いんですけど、結構それでいいやと思っちゃうタイプなんですよね。でも、こんなにも原作そのままなのに、ぜったに見逃せないなというのが進撃で。アニメの熱量とか見せ方が、まんまなのにこんなにも魅力がある作品は初めてかと思うくらい衝撃で。毎週楽しみにしていますね」
くむ「結局、アニメーションて何なんだというところを見せてくれているじゃない。めっちゃ動きますからね」
美樹「そうですねえ!」
くむ「立体機動がどう動くのかって、漫画では各人のイメージでしかないもんね。それがやっぱり、1期の時からきちんと見せてくれたおかげで、想像力が羽ばたいたわけじゃないですか、我々の。ああやって食われるんだ、うわあ、みたいな」
美樹「まさに2期の第1話なんて、思い出しましたよね、この進撃の世界の残酷さを」
小宮「原作はあまり悲鳴みたいなものがないところもあるじゃないですか。1枚絵で食べられているシーンだけだったりするので。アニメが残酷さを倍増させていますよね」
■まだまだ収束には向かっていないみたいです
くむ「やっと風呂敷を開いたって感じですよね、どちらかというと」
美樹「ここからですよ、畳むのは。まだまだ長いですから。先は」
くむ「イメージ的には、あの地下室に行ったら何かがわかって、お父さんが残した何かが出てきて、それで巨人の謎がわかり、解決に向かっていくみたいな、簡単な話かと思うじゃん」
美樹「思いますねえ。はい」
くむ「もしかしたら昔はそれくらい簡単に作られていたかもしれない。ところが、今の風呂敷の感じだと、とてもとてもそんな感じではないですよね」
美樹「地下室一つで解決するような話にはなっていないですね。それこそ、ユミルが敵だと言ったものはなんなのか、ってところですよ」
くむ「でも、この後原作を読んだからといってそう簡単には分からないような仕組みになっていて、最終的に全部読むと、ああ!という感じになるんでしょ」
美樹「そうでしょうねえ。最新巻読んでも、まだ広げている感じですから(笑)」
1期では普通に同期だと思っていた104期メンバーたちが、クセ者揃いであることが次々に明らかになった今期。でも、最終話で見せたエレンの能力は一体? 獣の巨人の正体は……? 謎は何一つ解決していない?! やっぱり『進撃』の世界はすごかったと再認識させるのに十分な作品でした。次も間違いないクォリティで見せてくれることを、楽しみに待ちたいと思います!
(笠井美史乃)