ゆるく燃え上がれ、俺のアウトドア心! そこ☆あに『ゆるキャン△』特集まとめ

今週は、今期新番組から一番乗り『ゆるキャン△』特集です。1話冒頭のシーンを見て、みんなでキャンプを楽しむ話になるのかな? と思っていたら、ソロキャンパー・リンちゃんと野外活動サークル(野クル)のキャンプ、それぞれの魅力が並行する展開に。キャンプへの憧れをくすぐる道具や料理の描写はもちろん、丁寧で品のよい演出、音楽、美しい風景と、見どころ満載です。

そこあに「ゆるキャン△」 #516
「そこ☆あに」516回目は『ゆるキャン△』特集です。 原作はまんがタイムきららフォワードに連載されているあfろによる漫画。山梨県を舞台に女子高校生たちがキャンプをしたり日常生活を送る様子をゆるやかに描く作品です。 日常系アニメは今までも沢山...

■男のロマンを体現する、ソロキャン女子高生
くむ「やっぱり、1話でリンちゃんがテントを立てるシーン、あれがこの作品のすごさだったんじゃないかと思うんですよ。あれ、立て始めて次の瞬間には終わっていてもよかったわけじゃん」
那瀬「すごい丁寧に、ちゃんと過程を見せてくれましたからね」
くむ「あれを見ながら、ああやって今のテントって立てるんだ、みたいに思っていましたからね。あのテントが欲しいって思いますよ」
那瀬「ああ確かに、”あのテント”が欲しい、ね。テントってあんな簡単に立つもんなんですね。これもまた”できそう”感が」
くむ「もちろん短縮はしてあるんだけども、あそこまでテントを立てる描写をきちんと描いたアニメってないんじゃないの?ていうくらい、あのシーンは重要だったんですよね。しかもアウトドアっていろんな要素があるじゃない。テントを立てるだけじゃなく、料理とか、場所によっては観光も含めて。そういう要素が全部詰め込んであるでしょ、この作品。女子高生が行っているのに、男のロマンだったりするわけで。これはねぇ、みんなはまるわと思いました」

■5人でキャンプする話になるかと思いきや…
那瀬「もちろん友情もあるんだけど、やっぱりキャンプ第一というか。そこがまたいいですよね。野クルへ入ろうよと言われたときのリンちゃんの露骨に嫌そうな顔と言ったら…という感じだったじゃないですか」
たま「なでしこたちもまた、そこを推しすぎないところが私はすごく好感が持てて。一人キャンプとみんなキャンプって、どっちもいいよねっていうスタンスなのがすごくいいなと思うんですよね」
那瀬「どっちも楽しそうだなと、実際思っているしね」
たま「うん、どっちがいい悪いじゃなくて、両方に良さがあるから。いいところもあればちょっとここは大変よ、みたいなところも、両方描いて行くというスタイルなのが、すごくゆるキャン△いいよねって思うんですよね」
小宮「1話ごとじゃなくて、1話の中で両方やるというのもいい対比で」
那瀬「またLINEを、うまい使い方しているよね、演出的に」
くむ「あれはこの時代だからできる演出でしょう。特にアニメでいえば5話ラストのいいシーンに繋がるわけだからさ。確かに空でつながっているんだけど、空だけじゃなくLINEでつながっているわけですもんね。本当この作品はソロを否定しないところが素晴らしいよね」

■結構、飯アニメでもあります
小宮「味というよりは、シチュエーション的に、あぁここで食べたら美味しそうだなと、想像をかき立てるような」
那瀬「わかるわあ!だって150km寒い中走ってきたあとで食べるボルシチ、絶対うまいよねって思うよね」
小宮「ご飯といえば、温玉揚げね」
くむ「あれもうまいらしいですよ、いろんな人の写真、Twitterで見ていますけど。あそこに行かなきゃ食べられないんだけどね」
那瀬「餃子鍋もうまそうでした。はあ……餃子をぶち込みたくなりますよね」
たま「あの日、水餃子買いに行ってしまったぁ」
那瀬「わかる!私、スープパスタ作ったもん、適当に」
小宮「案外、めんどくさい女子にいいよね、アウトドア飯って。1つの鍋で全部できるから」
那瀬「家で全然、すぐ実践できるよね」

色、動き、音がつくことで、幸せなアニメ化だなあと思う漫画原作に度々出会うことがありますが、この作品もまさにその一つと言えるでしょう。コラボキャンプグッズも大人気の様子。次の第6話では重要な新キャラクター登場? まだまだ、キャンプの魅力は奥深そうです。

(笠井美史乃)

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