フレンズ化が止まりません。たーのしー!そこ☆あに『けものフレンズ』特集まとめ

フレンズ化が留まるところを知らない今日この頃、週末の動物園も大混雑だったようですね。今週の特集は『けものフレンズ』です。昔のNHK教育(現Eテレ)でよく見かけた、着ぐるみや人形劇を使った幼児番組みたーい、すごーい、と思っていたら?! 全て忘れて癒やされたい、でもつい考察が止まらない……両方をかなえる異様な世界へようこそ!

そこあに「けものフレンズ」 #465
「そこ☆あに」465回目は、新番組から今話題の『けものフレンズ』特集です。 超巨大総合動物園「ジャパリパーク」に突如出現した記憶を失った少女“かばん”。自分が何の動物のフレンズか探す通称“図書館”へ至るロードムービー!? 動物擬人化ゆるふあ...

■え、これで30分やるのマジで? と思っていました1話では
那瀬「あれ、この世界ちょっとおかしいぞ、と。1話の時点では何も気にしなかった要素が、どんどん話数を重ねるごとに気になってくるという。不思議な……」
くむ「でも、綿密にストーリーが練り込まれたものであるということが、1話から見返すとなおさら分かってくる感じですね。この見た目にごまかされない中身」
たま「1話の段階ではこれは30分アニメのCGじゃないだろうという感じだったんですけど。今はなるほどね、という気はしています」
くむ「今となれば、その30分がめっちゃ濃いじゃないですか。もう、絵自体も気にならなくなってるから、普通に楽しめる。これもやっぱり、ストーリーあってのものだと思いますね」

■ひたすらに、一つずつこなして生きるということ
くむ「基本的にキャラクターたちはそれほど悩まない。一番悩んでいておかしくないカバンちゃんですら、それほど悩んでないでしょ。自分の境遇を不安に思っている様子はあまりない」
美樹「最終目的は図書館なんですけど、まずそのためにバスを見つけましょう、バスの運転席がない、充電しましょうと、一つずつやらなきゃいけないことが毎週出てくるじゃないですか。それをこなしていくからこそ、そこまで深いことを考えないという。まず目の前にあることをやっていく。なんかそれ自体が深いなと思って。生きるって、こういうこと?みたいな」
那瀬「それはあるかもしれない。見ている側がそれを許せるのは、けものっていう要素が結構大きいと思っていて。だって動物だもの、本能で生きているよねって、なんとなく完結できる。同じ人間だったら、そこはもうちょっと考えろよとか、重いバスを持ってそんなに飛べるわけないだろ!とか思ってしまうところを、けものだもんね、すごいね!って。無理やりとはいわない腑に落ち方をしてくれるなと」

■「これでいい」の潔さとバランス感
たま「できる範囲と予算と、いろいろ兼ね合いがありますけど、かわいけりゃいいですよ!」
くむ「結果的にその中でかわいく見せる方法が成立したんだなっていうのは思いますよね」
たま「多分これって、モデルがすごく緻密にできていてあのぎこちない動きだと違和感があったと思うんですけど、全てにおいてちょっとゆるいじゃないですか。あれがよく噛み合っているのかなという気がします」
くむ「高クォリティ時代じゃない、何に対しても求められるものが。その中に出てきたひとつの穴みたいな所にあった作品が、いきなりボーンと上がってきたというね。驚きですよね。モノマネしようと思ってできることじゃない」
那瀬「そうですね。だって、こちらとしてもこういうの待ってた!というものでもないじゃないですか」
くむ「ないですね、ハッキリ言って。確かに一部の人たちには人気になるだろう、くらいの気持ちではありましたけど、まさかここまで普通の人が『わーい!』とか言うようになるとは思わなかったですよ(笑)」

謎のサンドスターやジャパリまんにコイン、何かを知っていそうなラッキービースト(と影のお姉さん)、ツチノコ、アライさんなどなど、見る度に「何コレ?」と思いつつも、毎回「わーい!」と楽しませてくれる、このヤバさがクセになります。これは最終回までの展開次第でまた特集、でしょうか? たのしみーー!!

(笠井美史乃)

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