『あの花」スタッフ再集結したオリジナル劇場アニメとして注目の作品『心が叫びたがってるんだ。』が19日より全国の劇場で公開され、新宿バルト9では初回上映終了後にスタッフ・キャストによる舞台挨拶が行われました。
左から、田中将賀さん、岡田麿里さん、長井龍雪監督、吉田羊さん、水瀬いのりさん、内山昂輝さん、細谷佳正さん、雨宮天さん
この日登壇したのは、長井龍雪監督、脚本の岡田麿里さん、キャラクターデザイン・総作画監督の田中将賀さん。キャストは水瀬いのりさん(成瀬順役)、内山昂輝さん(坂上拓実役)、雨宮天さん(仁藤菜月役)、細谷佳正さん(田崎大樹役)、そして吉田羊さん(成瀬泉役)です。早朝からの上映にもかかわらず、400席を超えるスクリーンは満席。上映が終わったばかりの会場に、登壇者が大きな拍手で迎えられました。
成瀬順(CV 水瀬いのり)
坂上拓実(CV 内山昂輝)
仁藤菜月(CV 雨宮天)
田崎大樹(CV 細谷佳正)
声優陣にキャストが決まった時のエピソードを尋ねると、水瀬さんは「(しゃべることができない役である順に)どんなお芝居を求められるか分からないまま、自分の思った順を演じました。オーディションでは自信がなかった分、作品のなかで順という女の子を演じきれたことが、自分の中で成長につながったと思います」と答えました。
雨宮さんはもともと順役でオーディションを受けましたが、現場で菜月役も受けることになり、急いで原稿をチェックして受けたというエピソードを披露。「まさか決まるとは思っていなかった」と驚いたそうです。
内山さんは、最初に合格の知らせを聞いたのが事務所ではなく細谷さんから、しかも他の作品の収録現場だったとのこと。間違いだったらショックが大きいと思い「一回立ち止まらせてくれ」と喜ぶ前に事務所に確認したそうです。結局、事実であることがわかり「細谷くんは正直な人だったなと(笑)。本当でよかったです」(内山さん)。
その細谷さんは「前々から映画の脚本を実写でなくアニメーションで表現したような作品に関わりたいと思っていました。そういう作品によく内山さんがいらっしゃったので、僕の中ではいっしょにやりたい役者さんナンバーワンでした」と、フライングの理由を説明。まさに願っていたような作品に出演できたことは「嬉しくてワクワクした」と語りました。
順の母、泉を演じた吉田さんは、今回がアフレコ初体験。いつもとは勝手が違う声だけの演技について「普段やっているのは感情を積み重ねていく足し算のお芝居。今回は逆に、感情を抑えていくことで吉田羊ではなく泉さんの声として見ている方に届く、引き算のおしばいでした。今までとは違うアプローチが新鮮でした」と感想を語りました。
続いて、登壇者のみなさんが今何と叫びたいのか、パネルに書いた「今、心が叫びたがっていること」を一人ずつ紹介しました。
長井監督『時間が欲しい』
「今、まさに時間が欲しいです(笑)。全国の舞台挨拶にもついて周りたいくらいなんですけど……リアルに時間がなく、切実に叫ばせていただきました」
岡田さん『キンチョー!』
「すごく緊張していますけど、みなさんに会えて良かったと思います。カタカナなのは、漢字がちょっと怪しかったからです……
田中さん『完成して良かった!』
「ほんと、よくできましたよねぇ(しみじみ)。力いっぱい叫びたいですね!」
吉田さん『1日36時間!』
「24時間じゃ足りない。もっと寝たり本を読んだりしたいです。でも、増えたら増えたでギリギリまで仕事をすると思います(笑)」
水瀬さん『順!! 大好きだよ!!』
「期待作のヒロインということでプレッシャーも大きかったのですが、今ここにいるのは順が連れてきてくれた景色だと思うので。私は順が大好きです!」
内山さん『なぜこのタイトル?!』
「取材を受けると最後に必ず聞かれるんですよ。正直、もうネタがない! 心が空っぽです(笑)」
細谷さん『お願い、大ヒットして!』
「これしかないですよ! ぜひ満足度100%を引き出して欲しいです」
雨宮さん『新しいマットレスが欲しい!』
「人にもらったダブルベッドにシングルのマットレスを置いて使っているので……。そろそろ寒くなるし、新しいマットレスが欲しいです」
最後に、長井監督からのメッセージで舞台挨拶が締めくくられました。
長井監督「みなさんに来ていただき、見ていただけたという実感で、心がいっぱいになっています。よろしければもう一度見たり、ご家族の方などにも感想を伝えていただければとても嬉しいです。本日は本当にありがとうございました!」
『心が叫びたがってるんだ。』全国絶賛上映中
(C)KOKOSAKE PROJECT
配給:アニプレックス
公式HP: http://kokosake.jp
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(記事 笠井美史乃)