筋肉が躍動する格闘とカネが人を食う陰謀の2本立て! そこ☆あに『ケンガンアシュラ』特集まとめ

今週は、Netflixオリジナル作品『ケンガンアシュラ』特集です。そこ☆あに的には珍しいチョイスかもしれませんが、格闘ものに止まらない魅力に満ちた、見応えある作品です。筋肉のぶつかり合いと、人の汚さの潰し合い、どちらも真剣勝負。滴るキャラの魅力が超濃厚です。

そこあに「ケンガンアシュラ」特集 #596
「そこ☆あに」596回目は『ケンガンアシュラ』特集です。 Netflixオリジナルアニメ作品。原作サンドロビッチ・ヤバ子、作画だろめおんによるマンガが原作。裏サンデー・マンガワンにて2012年から連載、全27巻完結済み。 56歳のダメリーマ...

■格闘モノが苦手な人の心をも掴む魅力とは?
たま「格闘部分以外のドラマが面白いからなんじゃないかな、という気がしますけどね」
たま「あとね、見ていて、痛そうじゃない。とても痛そうなんだけど、目を背けたくなるシーンが続きすぎると、耐えきれなくなるんですよね。シーンそれぞれはスゴいんだけれども、その合間がうまいのかな」
たま「絶妙にギャグを入れ込んできたりして、重くならないバランスになっていますよね」
くむ「そのバランス感覚のおかげで、格闘マンガが苦手な人でも見れる。あとやっぱり、なんだかんだ言って山下一夫ですよ。めっちゃ美味しい」
たま「本作の公式ヒロインです」
くむ「あ、ヒロインなんですね。まあでも、ヒロインぽいといえばヒロインぽいですね」
たま「一番可愛いじゃないですか」
くむ「かわ、可愛い、、うん、まあ。もうね、キャストにチョーさんを選んだ時点で勝ちですよ」
たま「そうですね、第一声聞いた瞬間にこれはきたなという感じがしましたよね」
くむ「一応、十鬼蛇王馬が主人公でいいんですか?」
たま「戦うのは王馬なので、そうですね。格闘選手権がドラマのひと枠だとすれば、ダメなサラリーマンの成り上がりモノという枠も一つあるわけですよ。そっちの主人公が山下一夫、という感じじゃないですか。2本のドラマがうまく噛み合って作られていく話なので、どっちも必要です」

■なるほど納得…かもしれない?技と流儀の裏付け
米林「(一応架空の)会社名もそうですけど、ありそうでないみたいなものに関しては、筋肉の動かし方とか、技の出し方みたいなのも、え、これ本当にあるの?ないの?みたいなところがすごく面白かったんですけど」
たま「妙に説得されちゃう理屈のようなものをつけられると、へ〜みたいな気持ちになるの、面白いですよね」
小宮「『ダンベル何キロ持てる?』もそうですけど、原作の方が筋肉に詳しいのは、すごく感じますね」
米林「ダンベルは女の子に向けて、こういう鍛え方をすればスリムになれるよというお話ですけど、ケンガンアシュラの方は、こうやって鍛えれば格闘に活かせるんだよ、というのが」
くむ「いやいやいやいやいや(笑)」
小宮「でもちょっと、格闘技に興味を持てるよね、色々な格闘技をとり入れているじゃない」
たま「私結構、バリツが出てきたとき爆笑しましたね。シャーロックホームズの得意な。すごい理屈つけて、本当にある格闘技みたいな説明してるからめっちゃ面白いなと思って」
くむ「架空の格闘技ですからね、あれ」
小宮「ミサイルになったのも面白かった」
米林「本当にあるのかなって。。」
くむ「ないから!(笑)」
小宮「でもなるほどなって思いました。そういう理屈で考えた結果、武器に行ったんだなというのはなるほどねって思っちゃいました」
くむ「実際にある格闘技の話と、絶対ありえない想像のものと、混ざっているのが面白いんだよね」

■負けられない理由があるから熱くなる
小宮「キャラクターが個性的なのに、バックボーンまで1話でやっちゃうところがすごいな、っていうのが一番印象に残ってますね」
くむ「トーナメントやってるから、ある程度、そのキャラクターたちを応援したいという気持を持たせなきゃダメだよね、見ている方に」
たま「どちらも負けられない理由というのは絶対必要だなと思って。必ずバックボーンを説明してから、試合が始まり結果まで見えるという流れは完璧だと思う」
くむ「負けて欲しくないキャラクターって、どうしてもいるわけじゃない」
たま「両方負けて欲しくない時が一番困ります」
くむ「どう考えても悪っぽいやつもいるわけじゃないですか。そういうの見ると負けろよとか思ったりするわけだけど、そういうヤツに限って勝ったりするわけでしょ」
たま「茂吉とか勝ってほしかったなあ。妹、可哀想ですから」
くむ「呉なんて、人間じゃなさそうな感じですよ。だって暗殺集団なんでしょ彼らは。一族の中にはスナイパーもいたじゃないですか」
たま「ダンベルにもいますからね、呉の人」
くむ「危険すぎる。しかも、ライアンの松岡くんの悪いこと悪いこと!」
小宮「松岡さんなんだ…って最初思いました。普通なら低めの声の方がやるキャラクターかな、って思ってたので、最初は気付かなくて。すごいなって。松岡さんの声優としての力量を感じましたね」

豪華“声優界のアウトレイジ”なキャスティング、肉の重さを感じる作画など、随所にあふれるスタッフ陣のこだわりと筋肉愛も見どころ。王馬の過去話、そして山下親子はどうなるのか。10月末に続編配信とのことなので、楽しみに鍛えて待ちたいと思います!

(笠井美史乃)

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