今週の特集は『NEW GAME!!』です。昨年の7-9月期に続いて、今年も7月からの新番組として2期がスタート。ストーリー的にも新しいタイトルの開発が始まり、日常系でありながらお仕事要素も強くなってきました。ゲームに限らず、ものづくりをする人にとっては見応えある2期になっていますよ。
■原作とはエピソードを入れ替えつつ描く1年間
蒔田「アニメは尺とかもあったりして、(原作の)全部のエピソードをやるわけではないなと思ってみていたら、ここに入ってた、と思うことはたまにある」
那瀬「ずっと『フェアリーズ』をやってきて、2期で『PECO』をやるという大きな流れだけ拾って、あとは結構入れ替わっている感じなんですか?」
蒔田「いっぱい話があったから順番まで覚えているわけではないですけど…でも、大まかな流れはそこだけ、という感じなんじゃないかと」
那瀬「今回の新キャラである紅葉となるちゃん、この二人が『PECO』の制作中に入ってくるというのは同じなの?」
蒔田「同じ同じ。で、『PEKO』でキャラデザやっている青葉を見て、うっ、私と同じ歳なのに、というのも同じ」
那瀬「1期は第9話『出勤しちゃいけないんですか?』という回の脚本を、原作の得能正太郎先生が書かれているんですよ。1クールに1話だけ得能先生が担当しているっぽくて。2期の第5話『変なとこ触らないでよ』の温泉回を得能先生が担当しているので、もしかしたらこれはオリジナルだったのかな、思いました」
■2期だからできる面白さが魅力
くむ「1期はプロフェッショナルな部分というよりも、人間関係をより描いていたなと。お仕事アニメでありながらもほんわかパートが多いと思っていたのが、2期はそういうシーンを交えながらも、ちゃんとプロの仕事の部分を描いているから、そこが見所につながっているのかな」
那瀬「まさにそうだと思いますね。結果的な話になってしまいますけど、2期をやるために1期があった、くらいに言いたくなるこの感じ。1期は本当に、みんなの関係性を築くために、青葉の聞き分けのよさが全部よい方に転がっていた気がするんですよ。それが2期になって、青葉がすごく人間臭くなったなという感じがしているんですよね」
蒔田「抵抗することが多くなったというか」
那瀬「コウが、なんでお前はそんなに聞き分けがいいんだよ!と言ったところとか。青葉じゃないとこのコウのもどかしさは出てこないんだろうな、っていうのも…ちょっと私のぎゃん泣きポイントでもあったんです」
■新キャラクター、インターンの紅葉となるっち登場!
蒔田「ぱっと見、とっつきづらいのは紅葉じゃないですか。でもなるっちの方も色々…」
くむ「毒ありますよね。普通に考えたら、なるっちの方がうまくやりそうな感じだと思っていたら、あれ?って」
蒔田「それもね、まだアニメに出ていませんけど、色々あるんですよ、この二人は」
那瀬「この二人はまた北海道から出てきているというのも納得できちゃうじゃないですか。夢への思いの強さを人一倍感を感じるというかさ」
蒔田「一見すごくとっつきづらい紅葉も、その原因が分かれば許せちゃうじゃないですか。これって実際の人間関係と同じで。その辺がよく描けているなと思って。ほっこりできるポイントですかね」
那瀬「それはこの作品全体に言えると思うんだけど、ギスっとなりそうなところをかわす演出がめちゃくちゃうまいじゃない。オチだけ崩し顔にするとか。それも結構、タイミング外したらムカっとしちゃうと思うんだよ。そこはほんとうまいなって思うよね。見ている側の気持ちをわかっているなと、毎回思うな」
那瀬ちゃん&蒔田くんの『NEW GAME!!』ツボったポイント語りはぜひ本編で。うんうんと共感できる方も多いのではないでしょうか。人間関係がしっかり描かれているからこそ、思い入れも強くなるし、キャラの成長も一緒に感じられる、2期の良さが活きた作品になっていますね。作中で開発中のゲームも楽しそうで、完成した時のみんなの顔が楽しみです!(スマホ向けに出してくれないかしら…)
(笠井美史乃)