初心者歓迎、美味しい「Fate」の世界へ! そこ☆あに『衛宮さんちの今日のごはん』特集まとめ

今週は、Fateシリーズのパラレルストーリー的作品『衛宮さんちの今日のごはん』を特集。昨年末のスペシャル番組で放送された第1話以降、毎月1本ずつ配信のみで提供されている作品です。Fateシリーズを知らなくても料理アニメとして十分に楽しめますが、ファンならグッとくるポイントも数多く散りばめられています。トークでは初心者にオススメする「Fateシリーズの始め方」もじっくりお届け。初めての方もぜひお聞きください。

そこあに「衛宮さんちの今日のごはん」 #548
「そこ☆あに」548回目は『衛宮さんちの今日のごはん』特集です。 原作TYPE-MOON、漫画TAaによるヤングエースUPにて連載中の漫画のアニメ化作品。 「Fate × 料理が織りなす美味しく優しい世界ー」という公式キャッチコピーそのまま...

■最初はどこから始めれば? 初心者のためのFate講座
くむ「初めての人はコレとコレを押さえてください、的なものはあるんですか?」
蒔田「それはファンの中でも意見が割れて、難しいところではあるんですけど。大元の話を知りたいんですか、それとも、このコンテンツを楽しみたいんですか、で結構変わってくると思うんですよ」
たま「確かに」
蒔田「ちゃんと元の話を知りたいなら、アプリで配信している『Fate/stay night』から入るのがいいです。最初のセイバールートという一つの完結したストーリーまでが無料ですし。アニメで見たい場合は、ネタバレせずに見たいならスタジオディーンが作った『Fate/stay night』から、ネタバレがあっても見やすい方がいいなら『Fate/Zero』から入るのがいいです。単純にこのコンテンツを楽しみたいというだけなら(アプリゲームの)『FGO』をやってみたら?かな。俺はね」
くむ「私はZeroは見ました。最初のstay nightのテレビシリーズも見たんですけど、記憶が曖昧なんですよね」
蒔田「『衛宮さんちの今日のごはん』のキャラクターたちが出てきて戦うという話がstay nightで、その前日譚がZeroです」
くむ「だから、歴史の順序的にはZeroから見てもいいわけでしょ」
蒔田「そうなんですけど、Zeroから見ちゃうとstay nightで、ゲームでもアニメでも、みんながマジか!! ってなるネタバレがサラッと第1話で出てしまうので。ファンとしては、その驚きは体験して欲しいんだけどな…というわがままがあります」
くむ「なるほど、難しいなあ…。」
たま「時系列順で追いかけたいならZeroだし、原作を読んだりとかアニメで見やすいのはZeroなんですけど、できればstay nightから入った方がびっくりできるかなと思いますね」

■原作ファンならしみじみくる…優しい世界
蒔田「原作からすると、一体何がどうしてこうなってるの?と言われたら、さあ…別に幸せだからいいんじゃない?っていう」
くむ「なるほど。一応、聖杯戦争は行われた、という世界?」
たま「原作のスピンオフというか、番外タイトルに『hollow ataraxia』というのがあるんですけど、それにすごく近い世界観。一度は戦ったメンバーたちと顔なじみで、なぜか割と仲良く暮らしているという」
蒔田「でもFateファンからすると、この作品の第6話、ハンバーグの回があったじゃないですか。切嗣と士郎と大河って、Fateの方でも三人でいた時間があったと説明されていましたけど、具体的にどういうやりとりをしていたのかとか、切嗣と士郎だけだと会話が生まれそうもない印象があるところを、大河が潤滑剤になっていたんだな、というのを映像で表現してくれたのがすごく嬉しかったですね」
たま「あの頃の切嗣ってご飯食べていたんだな、というところに地味に驚きました。それは食べないと死んじゃうんですけど、そっか、食べるんだ、お肉好きだったんだ、みたいなのは、ちょっとしみじみとしたところではありますね」
くむ「切嗣はZeroで活躍していましたよね。すごくハードな人生を生きているなという感じでしたから」
たま「最晩年の、作中では軽く触れられただけの、最も穏やかに生きた頃の切嗣さんじゃないですかね」
蒔田「Fateファンとしては、ここで繋がって家族の流れがあるんだな、とか、そういうのにジーンとする一方、普通にハンバーグの作り方をちゃんと教えてくれるっていう。難しい料理じゃないですけど、描写が細かいですよね」

■普通に作れて普通に美味しい、家庭料理をとても丁寧に
丸井「私、全然料理しないんですけど、これを見てちょっと挑戦してみたくなって。月イチじゃ足りないので、料理のシーンだけでも毎日やってほしいなって思いました」
くむ「きょうの料理見ろよ(笑)」
丸井「でもアニメでやってくれるともっとやる気が起きます」
小宮「YouTubeに料理の動画も上がっているので、そっちをみると本当に料理番組みたいで、家で普通に作れるかなと思うので。比較的難しそうなのはチャーハンかな、と」
くむ「五目チャーハンなんて、あそこまでしなくていいでしょう」
蒔田「でもどうせ作るんだったら…。あと、Fateと一緒になっていることで、みんなの料理に対するモチベーションが上がってるから」
たま「そうですね、作っていた凛が凝り性というところもコミで考えてあげてほしいかな。stay nightのメンバーって、士郎は和食が上手で、桜が洋食が上手、凛が中華が得意、というのがあって」
くむ「料理の鉄人ができる!」
たま「なので、サブタイで五目チャーハンということは今回は遠坂家の回だな、と身構えていたら案の定、彼女らしい、手間がかかる大変な料理じゃないですか」
小宮「でもあれだけ具を入れれば、ベチャベチャになったとしても味は美味しいと思うので。作ったことない男性でも入りやすいですよね。そういう意味ではレシピのチョイスがうまいなと思います。季節に合わせていたりとか。簡単なものとか」
たま「私はお茶漬けが好きだったかな。さらっと作れそうだし、やる気になればお茶じゃなくて出汁で作ってもいいし、っていう。ランク選べそうな感じがいいですよね」

月イチ配信というスタイルを活かして季節感がうまく織り込まれているのも、料理の楽しさを感じさせてくれるポイントです。年明けには劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」 Ⅱ.lost butterflyの公開も控えていますので、初心者のみなさんも「ごはん」をきっかけにFate本編の世界をのぞいてみるのもいいのではないでしょうか。

(笠井美史乃)

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