今週はくむ&美樹の2人体制でお届けします、『ヒナまつり』特集です。今期青田買いでも好評だった作品が、その後もグイグイとレベルを上げてきていますね。たまにいい話を織り交ぜてくるのが上手いところ。原作の面白さを生かしながら、演出がそれに磨きをかけて面白く見せてくれています。
■1話なのにずっと前からやっていたような安定感?!
美樹「面白くない話はないだろうな、という安定感が1話からありましたね」
くむ「原作も14巻あるってことは、ストックもがっつりあるわけですから」
美樹「そうですね、おもしろいエピソード選び放題です」
くむ「オープニングに出ている人たち、これ全員出てくるの?ってうね」
美樹「まだ出ていないキャラもいますし」
くむ「でもさすがに1クールでは限界があるんじゃないの?」
美樹「そうですねえ。メインに入っているけどまだ出てきていないキャラもいますからね」
くむ「今回は第7話『看板娘アンズ始めました』まで視聴済みです」
美樹「もう折り返しは過ぎていますよね。もしや分割2クールとか?そのまま2クールとか、期待したいけど…」
くむ「これ2クールだったら素直に大喜びですよ! でも最終回放送直前イベントの告知が上がっていたので、最終回は来ます」
美樹「いやこれほんと、銀魂並みにずっと続けてもらっていいですよ!」
■1話冒頭の大立ち回り、からの……
くむ「(場面が変わって)3年前の日本と書いてありましたけど。ということはこの物語は1話のアバンよりも3年前の話を描いている。つまり、成長するということでしょ、あの物語」
美樹「そうですね、とりあえず3年は成長するということですよね」
くむ「ギャグアニメにありがちな、1年をループしながら繰り返す物語ではないということですよね」
美樹「じゃあ、ちゃんと中学校は卒業する、のか?」
くむ「で、3年後にはああいう戦いが繰り広げられている?しかも日本じゃないのかな?」
美樹「そうですよね、なんか中華系の国っぽい」
くむ「とはいっても、あれ自体が未来なのか過去なのか……。最初、時代劇かと思ったんだよ。あそこにこの1クールでつなげるの?」
美樹「つながるんですかねえ」
くむ「話は3年後まで行くのかな。だっていま日常でしょ、毎日」
美樹「日常です。これ見ててすごく楽しいのに、一気に3年は淋しすぎる」
くむ「正直、気にならないことはないですよ、彼女たちは一体何者なのか。この作品のテーマの一つなんだと思いますけど。多分どうでもいいんだろうけど(笑)」
美樹「確かに(笑)」
■この物語は新田で回っている!
美樹「新田がいなかったら成り立たないですから」
くむ「ある種、落ちもの系じゃない。一人暮らししている男の元に女神様がやってくるような…いや女神じゃなかった」
美樹「ちょっとラブコメ的に進むような」
くむ「そんな話になってもおかしくないようなものが」
美樹「とんでもないダンゴムシみたいなのが来て。まあ巻き込まれて行きますねえ」
くむ「あれ、新田じゃなかったらとっとと追い出されて終わりですよね」
美樹「新田は相当かっこいいですよ」
くむ「新田がなぜいいかって、あいつ若手のインテリヤクザだから」
美樹「そうなんですよ!私こんなにヤクザでよかったと思うことないなと思って」
くむ「そう、生活そのものが一般人とは違うわけじゃない。だからこそヒナを許せるわけですよね、マネー的なものを含めて」
美樹「やっぱりお金って大事だなと思いますし」
くむ「そうね、この物語ずっと見ていると、お金って大事だというのがすごくわかります」
美樹「本当に、お金なかったらヒナは養えないですよ!」
ヒナと同じ能力者でありこの作品の“ヒロイン”アンズ、一番の常識人に見えて斜め上を生きる瞳をはじめ、街の人やクラスの同級生に至るまで、みんなキャラが立ちすぎで1話1話が濃いこと! 万人にお勧めできる作品ですので、まだ見ていない方はゼヒ。途中からでも全然いけますよ!
(笠井美史乃)