3月21日、東京ビッグサイトで開催された『AnimeJapan 2015』において、『翠星のガルガンティア』ステージイベントが行われました。OVA『めぐる航路、遥か』後編の上映開始を目前に、メインキャストが登壇し、前編の振り返りや作品の見どころについてトークが行われました。
今回登壇したキャストは、レド役・石川界人さん、エイミー役・金元寿子さん、OVAから登場したキャラクター、リーマ役・水瀬いのりさん、そして前編の最後に強烈な印象を残したマズル役の櫻井孝宏さんです。司会はテレビシリーズから宣伝担当を務められている、バンダイビジュアルの廣岡祐次さんです。
OVA前編の内容を改めて振り返ると、石川さんは「文化や生活を中心に、改めてガルガンティア(船団)を知る要素になりました」と、日常の描写に注目。金元さんも「サーヤの家族が登場して、新しく想像も広がりました」と、人物関係の奥行きを挙げました。実際に、村田和也監督はテレビシリーズで描かれなかった船団の日常を見せたいと考えていたそうです。
OVAから新たに参加した水瀬さんは、「リーマが新しい人と出会い、知り合っていくことを、自分自身と重ねながら演じられて楽しかった」と、作品への入り口を振り返りました。櫻井さんは、作品のディテールやこだわりある表現に触れ、「お話はシンプルですけど、ドラマは分厚いと思いました」と感想を述べました。
続く後編で気になるのは、何と言っても謎の言語をしゃべるロボットAI、マズルです。今回発表された設定によると、全高10.5m(チェインバーより少し大きい)、リーマが搭乗する、レドたちとは異なる謎の言語をしゃべる、そして脚部のスラスターで飛行が可能。ただ、搭乗するリーマとは会話をしているようで、会話は成立していません。マズルの言語が何なのか、二人(一人と一機)の関係がどうなっていくのかに注目です。
最後に、後編の見所についてキャストのみなさんが語りました。
櫻井さん「ロボットが出てくるSF作品ですが、僕はドラマティックだと思いました。深く、厚いドラマを見ていただけたらと思います」
水瀬さん「リーマは『戦う』『強くなる』と口にしていますが、それが何のためなのか、リーマがどういう選択をするのか、ぜひ劇場で確かめて頂きたいです」
金元さん「エイミーはいつもレドのことを思って、感情豊かに動いていますが、やっとレドがヒーローになります! ガルガンティアはいつ帰ってきてもワクワク感のある世界です。皆さんがまた入ってきてくださることを嬉しく思っています」
石川さん「見所のひとつはリーマです。ガルガンティアという作品において、リーマがどういう存在なのか。それと、水着姿です(笑)。ファンの方が応援してくださる限り、ガルガンティアの世界は生き続けていると思います。僕自身もファンとして応援していきたいと思います」
ステージでは歌手・TRUEさんの生ライブでオープニングテーマ「はじまりの翼」も披露され、OVA後編上映への期待高まる観客席も盛り上がりを見せました。OVA『翠星のガルガンティア ~めぐる航路、遥か~』後編は、2015年4月4日(土)より上映スタートとなります。
■公開劇場
【東京】シネマサンシャイン池袋/新宿バルト9 【神奈川】横浜ブルク13/川崎チネチッタ 【千葉】京成ローザ10 【埼玉】MOVIXさいたま 【宮城】MOVIX仙台 【大阪】梅田ブルク7 【広島】広島バルト11 【愛知】109シネマズ名古屋 【福岡】T・ジョイ博多 【北海道】ディノスシネマズ札幌劇場
あらすじ:引き揚げに成功した沈没船から多くの資材を得たガルガンティア。船体そのものの修復も始まるなか、旧文明の記録媒体が発見される。そこにはマシンキャリバーの祖となる戦闘機械の 記録が残されていた。破滅を前にしても争い続けた人類の姿は、レドの心に影を落とす。一方、改修を繰り返すガルガンティアは物資不足に悩まされ、人々の疲労もピークに達していた。 対策を求められたリジットは、海上貿易拠点『竜宮城』への寄航を決定する。慰労施設もかねた竜宮城で思い切り羽根を伸ばす船団住人たち。だが、平穏は長くは続かなかった。 本当の目的をあらわにし、動き出すリーマ。そして、ついにその全貌を現す謎のロボット・マズル。深まる混迷の果てにレドが直面する、驚愕の真実とは!?
◇「翠星のガルガンティア」アニメ公式サイト http://gargantia.jp
(c)オケアノス/「翠星のガルガンティア」製作委員会
(記事 笠井美史乃)