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癒しだけじゃない、深い想いをくれる此花亭へようこそ! そこ☆あに『このはな綺譚』特集まとめ

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今週は、先日最終回を迎えたばかりの『このはな綺譚』特集です。舞台はこの世とあの世の間にある温泉宿・此花亭。春夏秋冬の美しい季節を背景に、中居の狐たちと様々なお客様との物語が描かれます。癒される…けどそれだけじゃない、人や狐や神様たちの優しさ、悲しさ、思いやり。美術、衣装からセリフの一つひとつまで、作り手の思いのこもった丁寧さが際立つ作品です。今回は那瀬&美樹の女子2人でまったり語り合っていますよ!

そこあに「このはな綺譚」 #510
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■此花亭が“変わらずに在る”ということ
那瀬「この作品の面白いところが、単純な成長物語とはちょっと違うなと思わせるところかな」
美樹「うん。私、青田買いの時に主人公の柚がだんだん成長していくのが楽しみと言ったんですけど、最初はそうやって楽しめる作品なんだろうなと思いつつ、見ていくと意外に成長物語とは一括りにできないなと思いました」
那瀬「ちょっとニュアンスは違うかもしれないけど、柚はドラえもんチックというか。変わらずにいてくれる存在感があるなって思っているんだよね。柚というより、此花亭というものが、かな。その変わらずにあるところに、お客様がいて、心が癒されたり変化したり。そういうところがあるから、お客さん側に感情移入してしまうこともあるんだよね」
美樹「確かに。柚自身の成長というより、そもそも天職くらいに仲居の仕事ができているじゃないですか。この子相当才能あるなという感じだったので。だからそこが見所というわけではなく、もっといろんな方面に見所があるなと、毎話思っていましたね」

■ただ癒し枠では終わらない奥深さ
那瀬「第4話(Bパート)、志乃ちゃんとおばあさんの話ね」
美樹「私、4話はめちゃくちゃ泣きましたよ」
那瀬「この作品は『このはな綺譚』というタイトルがまた素敵というか……”綺譚”なんですよ。あくまで。それを4話はすごい感じさせてくれて。演出的にいうと、老婆がお人形とおしゃべりしているシーンが、少し暗めの絵の作りになっていたりするじゃない。そこでちょっと、怖い話?みたいになる温度感とか」
美樹「でも幸せなお話ではありましたね。」
那瀬「それぞれの幸せがあるんだよなって思うし、志乃ちゃんがまたお母さん思いというのが泣けちゃうよね。この話の中でめっちゃ志乃が着替えするじゃないですか。あれもすごい大変だろうなと思ったし、白無垢とかもしっかり描いてあったよね」
美樹「本当に、絵にも力があるなという作品ですよね」
那瀬「なんと言っても老婆の最後の泣きがねえ……泣きを呼ぶというか。『このはな綺譚』の印象が覆ったのが4話でしたね」
美樹「そうですね。私も青田買いの時の印象では可愛い作品なのかな、くらいに思っていたのに、それだけじゃないなという深みを感じた回でしたね」

■最終話、直接言葉にはしないけれど……
美樹「柚が女将に対して『ただいま帰りました』と言うセリフが、原作を読んで改めて意味がわかって。すごく好きなセリフで。『ただいま』って、此花亭が女将さんにとって暖かいおうちになったという証拠じゃないですか」
那瀬「そうねえ〜」
美樹「柚にとっても無事に帰って来れて、喜びの言葉だったんですけど。『このはな綺譚』と言う作品の物語の核にあるのが、自分の一方通行の気持ちじゃなくて相手を大事にするというか、お客様を何より大事にしていて、中居さんたちも仲間のことを大事にしていて。『ただいま帰りました』というたった一つの言葉で、柚の思いだけじゃなくて女将さんの思いもわかるという。一つ一つのセリフにもお互いの心のやりとりがちゃんと入っていて。この話を最終話に持って来たということ自体が、作り手側の人が作品に対して思いやりを持って作ってきた証なんだ、みたいな。そこまで思うくらい感動しましたね」
那瀬「そうだよねえ。それに『おかえり』っていう女将もね。あの一言の暖かさ。これ順番的にもさ、その後だよね、椿が巻物を作ったのって。なんかそれも憎いなあというか」
美樹「ほんとですよねえ」

いい話が本当に多い作品でしたが、コメントもいただいた第8話は特に神回の評判高い話数。この回だけでも見てみると、作品の印象がガラッと変わるかもしれません。DVD&Blu-ray『このはな綺譚』ブックレットの構成・執筆・編集を那瀬ひとみ(ライター名義:奥村ひとみ)が担当しております。お求めの方はこちらもぜひお楽しみください!

(笠井美史乃)

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