初心者さんもウェルカム! 2クール目への期待高まる そこ☆あに『牙狼<GARO>-VANISHING LINE-』特集まとめ

今週は青田買いでもご紹介した作品『牙狼<GARO>-VANISHING LINE-』特集です。最初の特撮テレビシリーズから12年、数々のドラマ・劇場版・アニメが作られてきたシリーズだけに、過去作品未見だと入りづらいかも? そんな不安をお持ちの方でも大丈夫! 王道をいくカッコいいアクションと、2クールの時間を活かした丁寧な展開で、単体でも十分に楽しめる作品になっています。

そこあに「牙狼<GARO>-VANISHING LINE-」 #509
「そこ☆あに」509回目は『牙狼<GARO>-VANISHING LINE-』特集です。特撮・アニメと長い間シリーズ展開されている牙狼<GARO>。アニメシリーズ3作目として登場した「牙狼<GARO>-VANISHING LINE-」今回は...

■歴史ある「牙狼<GARO>」シリーズ、ハードルが高い気もするけど…
蒔田「初心者からすると、まずどれから見ていいかわからないです」
くむ「ですね。私もそうでした。特撮は見ていないし、アニメシリーズもやっているのは知っていましたけど、見ていなかった。それを今回は強く勧められて、知らなくても大丈夫ということで見てみたのですが」
たま「はい。大丈夫でしたよね?」
くむ「シリーズをずっと見てきた人たちが気付くことに気付いていない部分はいっぱいあると思いますよ」
たま「はい、お約束みたいなものはあるっちゃあるんですけど」
くむ「でも、アニメとしてはすごく楽しんでます。だからはっきり言って、初心者でも大丈夫と思っていいんじゃないですかね。これって、ストーリーはずっと繋がっているわけではないんでしょ」
たま「ないと思いますね、これまでも繋がっていなかったはずです」
くむ「基本設定みたいなものがある程度共通していて、出てくる主人公も同じ人物が出ているわけではなく、生い立ちとか、その辺もバラバラで。ただ、牙狼という主人公が出演する、と考えればいいわけですかね」
たま「主人公が牙狼と呼ばれる黄金の騎士だということくらいですかね、お約束といえば。それに、変身するための相棒がザルバさんという、影山ヒロノブさんが演じている指輪だっていうのがいつものお約束ですね」

■安心の昭和感と、尺を生かした丁寧な展開
くむ「私の中ではイメージ的にシティーハンターだなと思って見ていたんですけど。そのくらい、コテコテ感というのかな、全体的に漂う昭和感はすごくあるんですよ」
蒔田「この展開を、今この時代にこの絵でやる?みたいなところが最初はちょっと馴染めなかったんですよ。それでも見れたのは、ソードの人の良さとか、人間が好きみたいなところとか、ジーナがソフィーに対して、『この世界を知っておくには先に見ておいた方がいい』みたいな話をしていたり…。普通こういう系の話って、他人を気遣わないのが多い印象だったんですけど、これは割と人間サイドに対してかなり愛が広いんですよね」
たま「情が深いですよね」
蒔田「そこが、キャラクターたちをもっと見たい、知りたいと思わせてくれたところかな」
くむ「わかった、全員ルークみたいなんだ、普通だったら」
蒔田「そんな感じ。ソフィーのことも最初は面倒くさって思うんですよ。確かに足手まといなんですけど、でも上手い具合にそれをストレスにならないように描写していたり、ソフィーが頑張っているところやバックボーンを描くから、納得がいくんですよね」
くむ「それだけ尺があるということだよね。そういう部分が、2クール作品だけあって贅沢だなと。でもそのゆっくりさが、もしかしたら今のアニメに慣れちゃった感覚でいうとゆっくりすぎると取れるかもしれないので。ある種、挑戦的な作品に見える気もしたんだよね」
蒔田「最近のアニメを見慣れている人には、こういう長い時間をかけて好きになっていく愛着というのは感じて欲しいなって思う」

■そろそろ折り返し。旅する二人を待つものは…
たま「私は1クール目の終わりにもうキングと遭遇しちゃんじゃないかなと思っているんですけどね」
くむ「毎回キング話になっていますよね、ここ最近は」
たま「突っ込んだ考察をするのであれば、キングはお兄ちゃんなんじゃないかと思うんですよ、ソフィーちゃんの」
くむ「確かに、なぜソフィーに固執するのかっていうことを考えたときに、失踪している兄貴との関係を考えれば…。その可能性は高いと思う。今出ている情報から考えるとね」
たま「ちょっと邪推するなら、ソフィーちゃんがきているパーカーが王冠の柄なのとかも気になるかな」
蒔田「ダボダボだしね。あれ、お兄ちゃんのなのかな」
くむ「なるほど、最初から実は暗示されていたということだね」
たま「ソードとソフィーの関係って、今は兄妹みたいなものじゃないですか。で、過去回想の断片とかを見るにソードは妹を亡くしたことがあって、なくした妹のポジションにじわじわソフィーが入り込みつつある。ソフィーはソフィーでソードのことを兄のように慕い初めているわけですよ。そこで、実の兄に再会したとき、じゃあ距離感はどうなるんだと。なんか不思議な関係になりそうじゃないですか」
くむ「もしかしたらソフィー自体が変身させられたりとか、ソードと戦わなきゃいけなくなったりとか……。そういうハードな展開は望んでないよね」
蒔田「ないと思いたいな、それは。逆に、ソフィーがソードを救う話なら、ソードが辛い目にあってもいいけど」
たま「ああ、世界がソフィーちゃんに優しくしてほしい…!」
くむ「それくらい、ソフィー頑張れと思うようになってきちゃってるわけですよね、我々は」

迫力のアクションはもちろんですが、人物の心情、成長、関係性の変化を丁寧に描く演出も見どころ。まだまだ1クール残っていますから、これから2つ3つとヤマがありそうですね。パート2特集もやりたい! という話も出たことですし、録りっぱなしで未見の方は、ぜひこの年末年始で追いついてみてください!

(笠井美史乃)

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