今週は『慎重勇者~この勇者が俺TUEEEくせに慎重すぎる〜』特集です。慎重というくらいだから、ストーリーも慎重に進むのかと思ったら…なんだか話数を追うごとにどんどん酷いことになっていて、もはや顔芸だ女神様のツッコミも全然追いついてません。一方で手堅いのが魔王軍の慎重さ。世界を救う方向へ、一応進んでいるようには見える勇者一行ですが、果たして…。
■あまりにも衝撃…最新第8話が酷かった
たま「タイトルが酷い」
中川「内容も酷かったですよ…」
くむ「思ったんですけど、今回はめっちゃいいタイミングでの特集だったなと。第8話の話、したいじゃないですか」
たま「サイテーな回、ワースト更新しましたね」
くむ「全話、1話ごとにサイテーだと思ってきたわけですよ。その中でも、確かに振り切ったなという感じが来ましたね」
たま「これまでは、リスタちゃんのおっぱいポロンの回が一番酷いなと思っていたんですけど。あんなに嬉しくないサービス回も滅多にないと思います。嬉しいとかそういう話じゃなかったですよ、あれ」
くむ「どっちの話?おっぱいモザイクの話か、それとも8話か」
たま「…どっちも」
くむ「ていうか、あの世界の女神ってなんでこんなにどいつもこいつもヤバいんです?」
たま「まともな人もいるでしょ、まともな人も」
くむ「どうせ召喚されるなら、アリアドアさんみたいなところに行きたいでしょ」
たま「召喚者は女神を選べんのだよ」
くむ「まだリスタルテがましかもと思えてくるくらい、各話酷い女神を更新してませんか?」
たま「そうですね…今回よりも底が低いの出てきたらどうしよう」
くむ「いや、それは出てくるでしょう」
たま「耐えられるかな、私の腹筋が」
■異世界で生き抜くために真に必要な力……慎重さ!
くむ「主人公である竜宮院聖哉は、別に死んだわけではない。人気の、ダンプにぶつかって(死亡)ではない。例えば戦闘で死んでしまっても元の世界に戻るだけ、という説明がありましたよね」
たま「はい」
くむ「ということは、戻りたければ死んでしまえばいい、ということか」
たま「そういう意味では、最低限のモラルはあるんですね、彼」
くむ「ちゃんと勇者やってますからね。…ん、ちゃんと?」
美樹「死にたくないんじゃないですか? たとえこの世界で死んだら元に戻れるといっても、この世界でも死ぬの嫌だし。というので、全て慎重に行動してるのかなと思っちゃいます」
くむ「ま、女神が言っていることが本当かどうか疑わしい、と思ってるよね」
美樹「確かに。死んでみないとわからないなんて、一番怖いじゃないですか。…思考が聖哉になってる(笑)」
くむ「でもトレースできそうな気がしてくるでしょ、あの聖哉の行動をみていると」
美樹「憧れすら抱いてきました」
くむ「最初、めんどくせえなこの男、と思っていたのが、いやそこまでする必要が…あるよね! というさ。ああいうヤバい世界で生きていくからには」
美樹「フラグのように全て疑問に思って全員に試していることってあったじゃないですか、聖水とか。結局全部正解なんですよね、そこが。だから、慎重であることって大事だなって思います」
■魔王軍と戦うハズなのに…敵が慎重すぎる?
くむ「1話から魔王軍四天王の一人がいきなり現れるくらいですから。ていうか、この時点でおかしいわけですよね。四天王が、始まりの街のそばにいるわけでしょ」
美樹「怖いですよ。自分がそのゲームをやってたと思ったら、どゆこと?って思いますよね」
くむ「ここで詰みじゃん」
美樹「これがS難度ということなのか…」
くむ「でもよくよく考えると、もし本当に勇者が転生してきたんだったら、倒しにいくでしょ、レベルを上げる前に」
美樹「正しいですよね」
くむ「正しいですよ、魔王軍の行動としては。強くなるまで城で待ってられないよ。危険な芽は摘まなきゃね」
美樹「一番効率の良い戦い方を魔王がしている…」
小宮「魔王は勇者じゃないから、卑怯な手でもいいわけじゃないですか。そういう意味では新しいなと思いました。(普通の)魔王って、なんだかんだ礼儀正しくないですか?」
くむ「そうですね、基本待ってますよ、最後の戦いまで。自分から打って出ないですもんね。手下も、ある程度レベルが釣り合うくらいの街で待ってますから」
美樹「魔王が聖哉なんじゃ……。それだったら納得だな、この戦い方」
小宮「聖哉みたいな魔王には違いないよね」
勇者何周目? と思わせる慎重さで異世界召喚ものの“お約束”をどうイジり倒すかが見所です。迂闊な言動が炎上や事件に発展しやすい現実社会、私たちが勇者に学ぶところは大きい? のかもしれません。
(笠井美史乃)