「スクライド」以来、なんと16年ぶり? 谷口悟朗監督&黒田洋介脚本コンビによるオリジナル作品はロボットアニメ。でも、SF・ロボ要素と人物・謎解き的要素をPOPでスタイリッシュに組み合わせ、日頃ロボットアニメをあまり見ない小宮さんも「見てよかった!」という内容になっています。今のところ謎だらけで、裏の裏まで計算し尽くした谷口監督の手腕に乗せられてる感が、悔(楽)しい!
今回は1話ずつ振り返りトークでお届けしています。まだ見ていなくてネタバレは避けたい、という方は、19分まででストップするのがおすすめです♪
■伏線と謎解き、見せ方の職人芸がすごい!
たま「ものすごくテンポもいいし、ここでコレ! というのが毎回すごくいいところに来るんですよ」
くむ「『ガン×ソード』のインタビューでも、谷口監督は最初の段階で計算し尽くした上で作る人だというお話がありましたけど、まさに。計算されているんだろうなというのが想像できる作りになっていますよね」
小宮「設定がすごく細かく壮大なものだと思うんですけど、その上で1話を見た後2話を見たいと思わせるのがすごいなと。ロボアニメはなかなか見ないんですけど、それでも2話、3話とどんどんはまっていったので」
くむ「やっぱりCパートがうまいよね。引きをきちんとつくって、それが次の話の頭になっているというところがね。このへんはやっぱりベテラン勢だなという感じがありますよね」
■知らなくても大丈夫、でも知ればもっと楽しめる! 濃いめのSF設定
くむ「SF的キーワードが山ほど出てきますけど、作中で説明されているのを見ているうちに何となく理解はできるんです。分かりづらい部分は公式サイトにも説明が載っていますけど、基本、こういうのはアニメで見た段階である程度理解させないと成立しないと思うんだよね」
たま「ちゃんと見ていればどういうものか分かるし、逆にわりと表面だけでも話としては通じる作りになっているのがうまいなと思うんですよ」
くむ「そうなんですよね。知らないなら知らないで、ある程度流しても楽しめるかどうかってすごく大事。でも、本格的な設定の部分に関してはやはり理解した方がより楽しめる。深さに気づける、みたいなところはうまいなと」
たま「私はわりと考察厨なので、どういうものでどういう効果がありそう、みたいなのを考えるのが好きなんですけど。それに対する回答がちゃんとあるんですよ。なので、2回目を見るのが楽しいですね」
くむ「収録前に全話見直しましたけど、思っていた以上に情報が詰まっているんだよね。1話を軽く見ていたのと違って。だから2度3度見て楽しめる作品なのかな」
■POPでスタイリッシュなオープニング、渋くて沁みるエンディング
くむ「オープニングのスタイリッシュ感みたいなものは、この作品のイメージなの?」
小宮「ポップで、すごくかわいいなと思いました」
くむ「そんな作品だったけ?と最初は思うんだけど。iマシンが走るシーンとかね。実際はもっとハードなSFだったりするわけじゃない。ノリは意外と明るいけどさ」
たま「王道ですけどいいですよね。ああいうのがあると萌えます。みんな陽気ですからね」
くむ「そのへんをうまくすくったオープニングになってるのかな。それに対してあの渋いエンディングですよ」
たま「すごい谷口作品!って感じがして好きですねえ。イラストもいいじゃないですか」
くむ「本編が3DCGだからこそ、なおさらあの違いみたいなものが。コードギアスでもあったよね」
小宮「不思議なのが、オープニングとエンディング、ぜんぜん違うのにどっちも合っている感じがするのがいいなと思って」
くむ「多分、この作品自体がどっちの要素もきちんと持っているからですよね」
魂の在りか、仮面の男、確実にやばいあの人、拡張空間、年齢不詳、謎の少女がいまだに謎、お当番回の割り振りは……などなど、1/3終わった段階で気になることが山積みです。4話までのダイジェスト版も出ていますが、可能ならばぜひぜひ本編をご覧になっていただきたい作品です。公式Twitterの解説も見ると、より楽しめると思います!
(笠井美史乃)