今週の特集は「日本アニメ(ーター)見本市」で配信中のショートフィルム『機動警察パトレイバーREBOOT』です。今の技術で描かれたレイバーのカッコよさ、現代的な要素、あのセリフあの結末。「これが見たかったんです!」と思わせるパトレイバーらしさがぎゅっと詰め込まれていました。短い作品ですが、語り甲斐ありました。
今回もそこあにロボ担・蒔田宏平がスポット出演。そして今週もオープニングは安定の「週刊ユーリ!!!」からスタートですよ♪
■パトレイバーといえば押井守の印象が強いけど
くむ「実写映画も個人的には満足度の高い作品でしたけど、パトレイバーっていろんな世界がありますからね」
蒔田「僕の場合は漫画から入ったので、OVAよりも漫画のイメージが先行している感じです。世間的にはパト2がすごいとよく聞かれますが」
くむ「でも、パト2だけがパトレイバーだと思っちゃうとホントにもったいない。広さを持っている作品なんですよね」
蒔田「リアルなカッコよさもあれば、ひっちゃかめっちゃも。何でもありなコンテンツだなと思っています」
■映画もテレビシリーズも見たことない、という人には……?
岩本「初めて見ましたけど、新しく感じましたよ。最近アクティブレイド見たから、似てるなと」
くむ「山手線を走っていましたからね。どちらかというとアクティブレイドがこれに近いということだと思いますけど」
たま「本当に、いろんな作品に影響を与えた1本だったと思いますね」
蒔田「マジェスティックプリンスの監督も、パトレイバーをやっていた経験が役に立ったとおっしゃっていましたね」
■今の技術で見たかった作品が、やっと動き出した?
蒔田「テレビシリーズや漫画は、野明がいて遊馬がいて太田さんがいて……という世界。だからパト2やWXIIIではびっくりした。でも今回、テレビシリーズのテイストを違うキャラクターでやることができた」
那瀬「(以前の)キャラクターがいなくても”ぽさ”ってあるよね。独特の台詞回しというか、泥臭い感じというか」
くむ「落とし方が上手いということですよね、そういうテイストがパトレイバーだったなと、改めて思い出させるような。押井パトレイバーは実写で完結しちゃった感があるので、そういう意味ではこの作品が出てきて、新しいものを見せてくれる可能性があるというのが楽しみです」
ただ単に映像的・技術的に新しいというだけではなく、面白さの本質をちゃんと今の時代に引っ張ってきてくれました。時代を超える「パトレイバー」という作品の強さも改めて感じられましたね。何らかの動きが本当に実現する、のかな? 期待しちゃいますよ!
(笠井美史乃)