プロジェクトスタートから3年、さらなる飛躍へ向けて『μ's 3rd Anniversary LoveLive!』レポート

6月16日、パシフィコ横浜・国立大ホールにて『μ’s 3rd Anniversary LoveLive!』が開催されました。会場には限定Tシャツを身に付け、9色のサイリウムを持つ、準備万端の”ラブライバー”が集結。開演前から場内BGMに合わせて歌い、コールを挙げ、文字通り最初からクライマックス。この日は全国51ヵ所の映画館でもライブビューイングが行われ、μ’sのイベントとしてはかつてない規模。それでもまだ足りないほどのファンの熱気が会場に溢れていました。

まるでアニメから飛び出したような再現度でパフォーマンスが展開されます

開演とともに会場は総立ち！オープニングはやっぱり『僕らは今のなかで』です。音楽をかき消すほどの歓声の中、μ’sのメンバーが登場し、ステージ背景と両脇の大型スクリーンにTVアニメのオープニング映像が。振り付けもフォーメーションも、すごい再現度です。続けて2曲目は1stシングル『僕らのLIVE 君とのLIFE』。アニメーションPVと衣装まで同じで、一層シンクロ感が高まります。

2曲目が終わるとMCでメンバーの自己紹介。「希パワー注入、ぷしゅ！」（楠田）、「誰か助けてぇ〜！」（久保）、「にっこにっこにー！」（徳井）など、それぞれのメンバーの持ちネタに、会場のレスポンスも完璧です。生徒会からは「観客席での私たちより激しいダンスはひかえてくださいね！」（南條）と会場の安全のための注意事項も。

曲は『Wonderful Rush』『夏色えがおで1,2,Jump!』と続き、μ’sの足跡を思い起こさせます。

途中に挟まれるライブドラマでは、パシフィコ横浜でのライブに向けてメンバーたちが準備をするストーリーが繰り広げられました。

制服に着替えた新田・内田・三森による『ススメ→トゥモロウ』に続き、『夢なき夢は夢じゃない』（新田）から怒濤のソロ9曲！曲順は、メンバーがμ’sに加入した順番だということが後のMCで明かされました。

9曲目が終わると会場が暗転。再びスポットライトが灯った時、ステージにはTVアニメ第3話・μ’sファーストライブの光景が！ TVアニメと同じ衣装をまとった穂乃果・ことり・海未が手をつなぎ、あのシーン、あのセリフを再現します。この演出に会場中がどよめき、観客も「ラブライブ！」の世界に一気に引き込まれました。曲はもちろん『START:DASH!!』です！

曲が終わってもファンのどよめきが収まりません。ライブドラマを挟んで、今度はTVアニメ第6話の挿入歌『これからのSomeday』を7人で。TVアニメと同じ衣装がかわいい！そして期待通り、南條と楠田が加わり、9人になったμ’sで『もぎゅっと“love”で接近中！』『Wonder zone』を歌います。ソロもいいけど、みんなで歌っているのがやっぱり最高です。

ライブドラマパート3で、全員がライブに向けた決意表明をしたところで、再度ステージに登場したメンバーたち。和服モチーフの衣装に扇子を持って『輝夜の城で踊りたい』、黒メタリックのクールなドレスで『WILD STARS』と続きます。

曲に合わせてチェンジする衣装も見応えがあり、ファンの心を掴んで放しません。多くの曲をこなして、残すところあと2曲。「寂しい感じでお別れするの、いやじゃん！」と言う新田に応え、『No brand girls』で会場のコールにも一層力がこもります。

最後は『Snow halation』で、サイリウムの鮮やかなオレンジ色に包まれる中、メンバーが退場します。

直後からアンコールの声が途切れず渦を巻き、再び9人が登場！ TVアニメ最終回・第13話どおりの制服姿で9人の『START:DASH!!』を歌います。背景にもTVアニメ全13話からμ’s結成の日々を振り返る映像が流れ、同じ曲でも新たな感動が。「9人で『START:DASH!!』が歌えました！」（新田）という言葉に、これまでの歩みを見てきたファンには感慨ひとしおだったことと思います。

そしてここで、先日のニュースでもお伝えした『ラブライブ！』Next Projectの情報が発表されました。PlayStation(R) Vita にてゲーム化が決定、スーパーアリーナでの単独ライブ2Days、そして、2014年春のテレビアニメ2期制作決定！

会場中が歓喜の渦、そしてステージ上も……。プロジェクト発足から今日のこのライブまでを振り返り、メンバー一人ひとりがファンへの感謝を述べます。

三森は「気付いたら3年がたっていて、私たちの絆も、みなさんとの絆も強く結ばれたと感じました。本当に私は幸せです。これからも応援よろしくお願いします！」と感謝を述べ、飯田は「今回は9人で『START:DASH!!』を歌えたのが本当にうれしかった。TVアニメ2期も楽しみにしていてください！」と喜びを語りました。

Pileは「今日はパシフィコ横浜・国立大ホール、そしてライブビューイングで全国の皆さんにお届けできて、とても嬉しかったです。素敵なメンバーのみんな、そしてラブライバーのみなさんにお会いできて、本当に幸せです！」と会場いっぱいに声を響かせ、南條は「TVアニメで踊っていたのはアニメのμ’sのメンバーたちなのに、いつの間にかこんなに絵里と一心同体になっていたんだなと、思っている所存ですっ！」と感極まりながらの言葉。

楠田は「希と一緒に、自分も成長してくることができたと思います。スーパーアリーナのことを考えると立ちくらみがしますが、私も希もまだまだ成長していくので、応援してください」と呼びかけ、内田も「支えてくれたみなさんのおかげで、こんなに素敵な景色を見せて頂きました。もっと次、もっと次とハードルが上がっている気がしますけど、それに負けないパフォーマンスができるよう頑張るので、楽しみにしていてください！」意気込みを語ります。

久保は「今回、TVアニメに沿ったセットリストの中で、みんなそれぞれ自分の演じるメンバーのことを考えて動いたりしました。来年のTVアニメ2期も、心を込めてみなさんにお届けできるよう頑張ります！」と決意を見せ、徳井は「ライブする度にみんなの絆が深まっていると感じます。今回はにこたち9人の大事なライブだから、にこの気持ちになりきって”私はかわいい”と自分に言い聞かせていました」と、思いを述べました。

最後に新田は、「私は穂乃果がデビューで、『ラブライブ！』と共に歩んできました。μ’sに出会えたこと、ラブライブ！に出会えたこと、ここにいる皆さんに出会えたこと、一生の宝物です！」と、力強く締めくくりました。

涙で声を詰まらせると、会場からもメンバーからも「がんばれ！」「ファイトだよっ！」と声が掛かります。最後に、「μ’s、ミュージックスタート！」の掛け声で『きっと青春が聞こえる』を会場のファンとともに歌い切りました。

曲が終わると、名残惜しげにステージの階段の上に立ち、全員で手をつなぐμ’sのﾒメンバー。退場のBGMとして流れた『僕らは今のなかで』のインストに合わせて会場のファンが歌い始めると、全員が足をとめて顔を見合わせ、うなずき合うと再びステージの中央へ。涙声を振り切って、ファンと共に歌うメンバーたちは、本当に気持ちの良い笑顔を見せてくれました。

『ラブライブ！』の歴史に刻まれるイベントとなった『μ’s 3rd Anniversary LoveLive!』。同時に、さらに大きな活躍への扉をファンと共に開く感動を作り上げてくれました。