蝦夷のガチキャン△とヤバい奴らの三つ巴戦を見逃すな! そこ☆あに「ゴールデンカムイ」特集まとめ

今週は、2話以降の盛り上がりに巻き込まれる人続出の『ゴールデンカムイ』特集です。原作は2016年マンガ大賞も受賞した人気作。戦争帰りのヤバい奴らが北海道に隠されたアイヌの埋蔵金を巡って繰り広げるサバイバルバトル…なのですが、なんだか様子がおかしい?! とにかく出るキャラ出るキャラがことごとく濃い、そんな規格外のヤツらが繰り広げる攻防と、主人公たちが山で過ごす日常の落差、さらにそこで描かれるアイヌの生活文化や生命観(そしてグルメ!)。異色の重層構造をゼイタクに楽しめる作品です。

そこあに「ゴールデンカムイ」 #532
「そこ☆あに」532回目は『ゴールデンカムイ』特集です。 原作は週刊ヤングジャンプに連載されている野田サトルによる漫画。時代は明治時代後期、日露戦争での戦いで「不死身の杉元」の異名を持つ杉元佐一と、アイヌの少女アシㇼパ。埋蔵金を巡る争いに巻...

■ちょっと敷居の高い作品かも…と思っているアナタ!
蒔田「そう、僕も思っていたんですよ。(原作)表紙も顔に傷のある主人公だし、ベルセルクみたいな、ああいう辛い話なのかなって思ってたんです」
くむ「私もハードなお話なんだろうと思ってました。で、時々たまさんから全然違う感想を聞く度に、え?って思っていたわけですけども」
たま「全然違ったでしょ」
くむ「でも1話を見たときは、やっぱりこれは見続けるのにすごいエネルギーがいるタイプの作品に違いない、重いなと思って。青田買いではまだ1話を見た状態だったので、私は何も言えなかったんです」
蒔田「それがだんだんと話が進んでくるに連れて、たまさんが言っていたのはこういうことかと分かり出して。面白い面白くないでいうと、面白いに間違いないんですけど、格式の高さとしてはだいぶ落ちてきたよなっていう」
たま「(笑)」
蒔田「いい意味で、敷居の低い。いや、ある意味では高いんだけど。見やすい。多分、漫画も全然読みやすそうだなと」
くむ「とりあえずアニメ終わったら読もうと思ってますよ」
たま「それで原作を読んだ時には、ああアニメは序の口だったんだなって思うでしょう、多分」

■真面目にお腹がすくアニメ
くむ「2話はいきなり、料理作るところからスタートですからね」
たま「グルメ漫画なんですよ、ゴールデンカムイは」
くむ「何というか、無理なものはありますけど、無理なもの以外に関しては食べたくなるじゃない」
たま「鍋とか食べてみたいですよね」
くむ「新鮮なお肉でしょ。獲りたてですよね」
たま「絶対美味しいはずですよ」
くむ「厳しい自然を舞台にした作品でもあるから、獲物に対する感謝を忘れないという、あの辺りの描写はやはり見ていて心にくるものがありますし。それでちゃんと感謝しながらもきちっと食うぞ、という切り替えも、自然の厳しいところで生きている人たちだな、というのも伝わってくるし」
たま「真面目なことを言えば、生きる縮図みたいな話だなとは思うんですけど」
くむ「確かに、この世界観自体がまさにそういうお話なのかな、という気もするし。そういうところはすごく真面目だよね」

■濃すぎた!二瓶鉄造の登場と死が示したもの
蒔田「(第6話で)二瓶が出てきて、たまさんが言っていたことはまさにこれかぁ、と。その辺を吹っ切らせてくれたキャラでした」
たま「私、確か紹介するときに、黄金探しとかはまあどうでもいいんで変態の見本市だってことを考慮して見てほしい、みたいなことを言ったような気がします」
蒔田「そう。その人にとっての気が狂うくらいの大切なもの、みたいなところに魅力があるみたいな。そんな話を聞いて、なるほどなっていう」
くむ「妙に納得する感じ。これだけ濃いキャラクターたちがこの後いろいろなことをしていくんだろうと思えば、見逃せないですよね。でも戦いは戦いで、すごくかっこいいじゃない」
たま「はい」
くむ「ハードだし怖いと思うシーンも山ほどありますけど。ちゃんと、見せるところは見せてくれていますからね。だから、逆にあまり死なないのかなと思っていたので、二瓶の死はちょっと驚きました。てっきり、この後も出てくるキャラクターなのかと」
蒔田「二瓶がさっさと死んだからこそ、ほかのキャラクターもどこで死ぬかわからなくなった、というのもありますしね」
くむ「それはありますね」

最初に接触したのは杉本陣営と鶴見陣営。そこへ、そろそろ土方陣営が本格的に絡んできそうな第7話ラスト。この先どんな刺青囚人が出てくるのか(つまりどんな変人ショーが繰り広げられるのか)にも注目です。あとアシㇼパさんの顔芸はどこまで行くんでしょうねっ。見所はつきません!

<トーク中で紹介した原作の公式サイトはこちら>
http://youngjump.jp/goldenkamuy/index.html

(笠井美史乃)

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