3月21・22の2日間、東京ビッグサイトにて『AnimeJapan 2014』が開催されました。2011年から分立状態にあった「東京国際アニメフェア」と「アニメコンテンツエキスポ」を発展統合する形で、新たに実行委員会を設置し開催されました。
一般のアニメファンから海外ビジネス層向けまで、幅広い来場者を対象に、アニメーション制作会社、販売会社、広告宣伝、放送局、グッズメーカーなど、アニメに関連する多様な業種が出展。声優やミュージシャンが出演するステージイベントや、アニメ作りの体験セミナーなどもあり、早朝から多くの来場者が足を運びました。
物販ブースの行列やホール間通路を埋め尽くして座る来場者の様子は、コミケさながら。一方、ファミリー向けの展示・イベントも用意されていましたが、こちらの集客は次回以降の課題になりそうです。大人のアニメファンとの棲み分けも必要かもしれませんね。
■展示ブース紹介
アニメーション制作・販売会社や放送局のブースでは、春アニメを中心に作品紹介やグッズの展示が行われていました。中でも、普段はアニメ誌・Webサイトくらいしか露出のない制作会社のブースでは、貴重な展示が見られるところも。
●A-1 Picturesは、「うたの☆プリンスさまっ♪」「宇宙兄弟」「あの花」など人気作品で実際に使われた絵コンテ・原画等のコピーをファイリングして、ずらっと展示。このイベントでしか見られないのがもったいない!
●サテライトのブースでは、3Dモーションキャプチャ×AR(仮想現実)で、メカの視点をリアルタイムに体験できるシステムを展示。「ノブナガ・ザ・フール」作中の大イクサヨロイはモーションキャプチャではないのですが、この展示用に用意したそうです。モーパイもPR中! ステージイベントやカード配布も行われました。
●シャフトのブースでは、「物語シリーズ」の原画や、「劇場版 魔法少女まどかマギカ[新編]叛逆の物語」で使われた劇団イヌカレーのぬいぐるみ&小物類などを展示。限定の物販は早々に完売です。
●4月から劇場でのイベント上映が開始される「THE NEXT GENERATION パトレイバー」は作品タイトルで出展。会場には実際の撮影でも使用された実物大98式イングラム&トランスポーターが! 全長約15mのイングラムを間近で見ることができました。細部のディテールまでスゴイ!
●ニトロプラスはもちろん”すーぱーそに子”推し。ブースにはいろいろな衣装を着たそに子ちゃんたちが。等身大フィギュアは「おさわり厳禁」でした。というか盛りすぎ!
●東映アニメーションは「ワンピース」や「ドラゴンボール」など、人気作品の立像に撮影の人だかり。フル3Dの聖闘士星矢劇場版は、PVとともに等身大サジタリアスも展示されました。
●大きなひな壇にキャラ看板が並ぶアニプレックス。作品ごとに小間を設けて関連商品や原画などが展示されました。「魔法科高校の劣等生」「ピンポン」「蟲師 続章」など、春の新番組もズラリ。
●KADOKAWAは、3月22日に正式スタートしたウェブコミックサービス「Comic Walker(コミックウォーカー)」をPR。ブースには参加作家のサイン色紙がズラリと。また会場からニコ生配信も。
■ご当地アニメ巡り
会場では自治体などの町おこし系出展ブースが数多く見られました。アニメ作品と舞台になった地域の協力により、イベント開催やグッズ販売を通して、作品PRや地域振興につなげていく動きが広がっています。
●富山県南砺市では、地元を舞台にしたオリジナルアニメ「恋旅~True Tours Nanto~」の舞台をめぐる作品公式ツアーをPR。アニメ製作はもちろん地元のP.A.WORKS!全三話(前後編)はスマホ専用アプリで公開中ですが、各後編は現地だけで視聴が可能です。会場では伝統工芸「井波彫刻」とのコラボ作品も展示。
●悪に狙われやすい(?)と評判の東京都立川市。「とある科学の超電磁砲」や「ガッチャマンクラウズ」などの作品中に登場した場所のマップ配布や、限定グッズなどが展示されていました。
●日本で最初の劇場用長編アニメーションを作ったのは、練馬区・大泉の東映動画(現・東映アニメーション)。練馬区商工観光課が中心となって、イベント開催や教育との連携など、様々な取り組みが行われています。
●”地域とアニメ文化を結ぶかけ橋”を目指すMICは、アニメ文化と地域振興の取組事例を紹介。展示には「あの花」とのコラボによる伝統工芸「秩父銘仙館」のオリジナルグッズなども。コスプレももちろん秩父銘仙です。
●徳島で毎回多数の来場者を集める「マチ★アソビ」とufotableが共同出展。前回までのイベントの様子を展示し、ufotableの限定商品販売も。今年は5月3・4日にVol.12の開催が決定。
■コスプレイヤーも集合!
東3ホールには、大きなコスプレイヤー向けスペースが設けられ、大変賑わっていました。1時間1000円の衣装レンタルも取りそろえ、初めての人も気軽にコスプレ体験が可能。……という企画のようでしたが、初心者が入れる雰囲気だったかどうかは微妙なところ。
作品ロゴや背景画を用いた撮影用スペースも設置。こちらはコスプレ以外の人も背景の前で写真を撮っていたようです。(写真はコスプレ広場オープン前)
■AnimeJapan 2014 フォトコレクション!
会場のコスプレイヤーさん&各ブースのキャラクター衣装のみなさんや、キャラクター立像の写真を集めました。