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厳しい世界でも元気に生きる! そこ☆あに 劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」特集まとめ

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今週は、劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」特集です。昨年11月公開の第1部に続き、全5部作の2本目となる今回。テレビシリーズ第6話から第11話にあたるパートですが、ストーリーの要素は非常に多く、新規カットやセリフの追加でテレビシリーズ以上に深く物語を楽しめる内容になっています。

そこあに「劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」」特集 #625
「そこ☆あに」625回目は劇場版『Gのレコンギスタ II』「ベルリ 撃進」特集です。 TVシリーズは 2014年10月〜2015年3月まで...

■エピソードの見落とし、意味の重みを劇場版で再発見
くむ「テレビシリーズって、毎週時間を空けてみるじゃないですか。けっこう忘れちゃうものだよね」
仮面「(放送当時)よく言われていたのが、教官を死なせてしまったりしてもその後のリアクションが薄くて、油断していると見落としたり忘れちゃったりするほどだったというね。ちゃんと見ればセリフでもお芝居でも演じているんですけど、すぐに次の話に行ってしまうので。がんばらないと分かりづらい部分は確かにあったとは思います」
たま「多分テレビシリーズの時は、見ている人はベルリに感情移入しているから、そういう行動をしてしまったならそれは苦しいでしょう、と視聴者は了解しているよね!という前提でつくられていると思うので。それは描かなくてもわかるでしょ、というスタンスだったのが、(劇場版では)描かないとダメか、というところに落ち着いたんだろうなという感じはあります」
仮面「確かに、そういう制作側がハードルを下げたというか、ちゃんと言わなきゃ伝わらないんだよという部分は、けっこうあったかな」
たま「人を傷つけたらしんどいのは、それはその通りなんだけど。お話上やっぱ描かなくちゃいけない部分だったんだ、というところなんだよね」

■昭和のガンダムを思わせる厳しさ、でもまずは「元気のG」
くむ「今回、すごく『逆襲のシャア』感を私は感じたんですよ。戦闘シーンから始まったりとか、彷彿とさせるような演出が入っていたりとか。おお、昭和のガンダムだな…みたいな」
たま「確かに昭和のガンダム感はありました。私はファーストガンダムのことを思い出しましたね。鳥が飛んでいるシーンで、フラミンゴの群れが飛んでいくシーンを思い出して。どんなにしんどい状況とか、戦いの世界でも、生き物は生きているし、それを見たら『いいな』と思う感覚がある。それが隣り合わせにある感じが、富野さんがつくる作品らしいなと、すごくグッと来たんです」
くむ「冒頭から大気圏突入シーンもあるじゃないですか。しかもそれが、デレンセン教官を死なせた後のシーンですからね」
仮面「ショックを受けていてもやることをやらないと自分が死んじゃうんだ、というところはありますよね。しかもクリムを助けに行かないと無駄死にしてしまう」
たま「自暴自棄になる前にまず生きることを考える、というところが“元気のG”たるゆえんかなと思っていて。すごい生命力強いじゃないですか。どんなにへこんでいてもまず生きるところからスタートという。あの感じいいよね」
くむ「そう考えると、昭和からつながるガンダムにしては明るい作品ですよね」
仮面「やっぱりガンダムって、どこかしら陰気というか…」
くむ「リアルに寄せようとすればするほど負の面に寄っていくというのかな」
仮面「そうそう。でも、行動としては同じなんだけど、キャラクターの向き合い方を変えるとこんなに(見る側にとって)負担にならないんだなという。すごい肯定的に見ていけるなと思いました」

■親との分かり合えなさも、見方によっては「おもしろい」
くむ「母は強しというけれど、あそこまでできるベルリの母はすごいよね」
仮面「だって、めちゃくちゃ責任ある人のはずなんですよ、運行長官。そんな人が仕事を全部放り出して息子に会いにいく。しかも息子がいるのはドンパチやっているところという。相当すごいことしていますよね」
くむ「確かに」
仮面「でも面白いのが、そこまでしてようやくベルリが『お母さんは運行表しか頭にないと思っていた』と言うんです。自分のことを心配してくれていたんだと、ようやく通じて。それだけしか通じないというのもすごいと思うんですけど。富野作品では母親の考えと子供の考えって、だいたいすれ違いだったり、母親が母親やる気がなかったりするところがピックアップされるじゃないですか。今回はようやく子供のことを、その人なりに真剣に心配しているお母さんが出てきて。でも子供にはそれは伝わらないという」
たま「この年頃ならではの無謀と、あまり周りが見えていない感じをすごく如実に映していて、年相応という感じが好きですね」
仮面「そうそう。でもだからといって、お母さんのことをないがしろにしたいといか、うっとおしいとか、そういう感情ではないじゃん。お互いに思い合ってはいるんだけど、それが通じないという」
くむ「そういうすれ違いはね、富野作品だよね」
仮面「昔のガンダムだったらちょっと悲しい感じに描かれていたと思うんですよ。今回これが、おもしろい、おかしいという風に描かれているので。だから、楽に見れるのかなと」
たま「そうね。けっこうみんなの本気を見てるんだけど、あんなに頑張っているのに『あ、バカかな?』と思って笑っちゃう時もあるじゃない」
仮面「何でも面白く見えるようにする、みたいな部分は学ぶべきところなのかな。だから明るいし、昔のような閉塞感がない」
くむ「そう、この作品は本当にそんな感じがするよね」
たま「もうちょっと気楽に生きてもいいんじゃない?というメッセージ性をすごく感じますね」

ガンダムシリーズとして、また富野監督作品として見たときの「Gレコ」の面白さが、改めて際立ってきた1作と言えるのではないでしょうか。次回第3部は2020年秋公開予定です。どんな折り返しを迎えるのか、楽しみにしたいと思います!

(笠井美史乃)

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