今週の特集は、ただいま上映中の劇場版『コードギアス 反逆のルルーシュ I 興道 』です。最初のテレビシリーズが放送されたのは2006年。もう10年以上前なんですね。改めて映像を見て、当時からすごいクオリティだったことを実感しました。ストーリーも、今でもしっかり通用する面白さ。懐かしさも手伝って、トークも盛り上がっています。
■「50話見て」っていうのはなかなか辛いから
くむ「面白いんだけども、今の1クールアニメになれた人たちに、面白いからテレビシリーズ50話見てよって。それが見れるならいいんだけど、なかなか辛いと思うんですよね」
たま「うん、まずは3本分見てくれっていう方が確率は高いかなって思いますね。で、見てもらえれば、結構な人がハマっちゃうんじゃないかと思うんですよ。だから取っ掛かりとしてすごく総集編て大事なんだと思います」
くむ「当然、ファンとしても見やすいのは欲しいんですよ。私の中でいえば、スタドラはテレビシリーズはめっちゃ好きなんだけど、とりあえず劇場版を見ておけばなんとなく見た気分を味わえる感があったりとか」
蒔田「見直した気になるというね。重要です重要です」
くむ「そうそう。ガンダムもそうですよね。テレビシリーズはテレビシリーズでいいですけど、映画の三部作を見ておけば、ガンダムを見た気分になれるでしょ。いい総集編の劇場版というのはやっぱりあって欲しいものだと思うのね。そういう意味ではちゃんと期待に応えたんじゃないのかなという気がしますね」
■10年以上前だけど、今も通用するクォリティ
たま「ストーリーのカットに合わせて、お話をつなぐために新規パートが挿入されているというイメージですかね」
くむ「オープニングのところは別途ありましたけど、ほぼ本編の映像を使っているわけでしょ。あれがテレビで放送されていたものだと思えば、当時からやっぱりすごく力の入った作品だったんだなっていうね。個人的に気になったのは、モニターグラフィックスデザイン。ナイトメアフレームのコクピットに表示される画面とかね、それ以外の指揮所での画面とかさ」
たま「携帯電話、パカパカのやつ。確かに、あの頃だったらこれですよね、とほっこりしました」
蒔田「あれは時代を感じるな」
くむ「そういうものが時代を反映していることは感じないわけではないですけど。でも、やっぱりストーリーそのものに対しては、ぜんぜん古さを感じないなというところで」
蒔田「最初の事故った車を写真で撮っているシーンで、みんなが持っている携帯は、ああこんな形していたな、みたいなものが並んでいる中で、やっている行動自体は今の人と変わっていないという。当時からああいうシーンが入っているというのは、やっぱり先見性と言うのですかね。これからこういうのがもっとイヤになってくるよ、みたいな予言のような感じがして。すげえなあと思って見てましたね」
■冒頭の新作パート! からの、あのオープニング!
くむ「なぜルルーシュがそこまでブリタニアを恨んでいたのか。冒頭であそこまで見せてくれれば非常にわかりやすい」
たま「本当にサービスという意味では最高じゃないですか。ルルーシュ達を送り出している人の中に、泣いているオレンジ卿の姿を見かけて、ああ昔からあなたってそういう人だったのね!って思いませんでした?」
くむ「思いました。ていうかあそこにいる人たちって、知っている人たちばかりじゃない。その若い頃ですよね」
たま「そうなんですよ。ここで見せてくれるんだと、新作カットにグッときてからのスタートじゃないですか。で、しかもオープニングの『COLORS』が流れるっていう!」
くむ「あれはサービスですよね。だいたいこういうのって、音楽は変わるじゃない」
たま「そうですね。新しい曲をつけて帰ってくるみたいな作品が多い中で、使ってくれたんだ、嬉しい!と」
くむ「やっぱりこれよこれ!みたいな気分で見ていました」
アフレコが全て新録ということで、演技の違いも興味深いですね。じっくり思い返してみると、ストーリーの面ではいろいろな部分が変更されていることに気づきます。あの人は、この人は、いったいこの先どうなっていくのか? ぜひ3部作の最後まで、そして続く新たなプロジェクトも(?!)楽しみに待ちたいと思います。
(記事 笠井美史乃)