7月26日、都内の劇場にて『ああっ女神さまっ』Blu-ray Box発売記念イベントが開催されました。イベントでは合田浩章監督セレクトによるテレビシリーズ第1話・8話・13話を上映。続けて、監督とキャストによるトークイベントが行われました。登壇したのは、ベルダンディー役・井上喜久子さん、ウルド役・冬馬由美さん、スクルド役・久川綾さん、そして合田監督です。
今回のBlu-ray発売にあたって合田監督は「自分なりに丁寧に作って、それがBlu-rayで残ってくれるのはうれしい」とコメント。また、過去の作品を振り返って「思い出がありすぎて、どこから語っていいのか(久川さん)」「OVAの”女神”はLDでもらったのですが、すごくきれいなジャケットでした(冬馬さん)」「最初の頃はまだ『17歳』じゃなかった。どこからこうなっちゃったんだろう……(井上さん)」などなど、思い出話や過去の裏話で盛り上がりました。
イベントで上映された3本は、各キャラクターが初めて螢一の前に現れる回です。それぞれの話数について用意された監督のコメントを、監督からの手紙という形でキャストのみなさんが朗読しました。
井上さん「(1話について)原作を最初から忠実に再現するという目標を掲げ、たどり着いたのがテレビシリーズの第1話。ベルダンディーが最後まで出て来ないのはちょっとした賭けでしたが、話が進むにつれて深まる恋愛、そのシチュエーションを軽いものにはしたくなかったのだと思います。」
冬馬さん「(8話について)ウルド登場まで8話もかかり、冬馬さんごめんなさいと思いながら作業していました。冬馬さんはセリフを深く解釈してくれるので、時に私の考える押し・引きと逆だったりして、こういう解釈もありかと納得することもよくありました。」
久川さん「(13話について)アフレコ現場ではやっと3人そろったという雰囲気がしっかりありました。感情の起伏がもっとも激しく、表情豊かで姉思いのスクルドは、三姉妹のなかではとても動かしやすくて、時に悪ノリさせることもありましたが、久川さんはいつもそれに応えてくれていました。」
制作当時、こうした話は余裕がなくてほとんどできなかったという合田監督。今だから聞ける話に、キャストのみなさんも感慨深い様子でした。今回のイベントに先駆けて行われたファンへのアンケートでは、好きなエピソードの1位は第1話という結果に。監督の狙いはしっかり伝わっていたようです。また、「女神への質問」や「こんなエピソードを見てみたい」など、その他の質問に寄せられた回答も紹介されました。
長く続いている作品だけあって、かけ合いもツッコミどころも知り尽くした登壇者の方々。予定時間を大幅にオーバーして盛り上がりましたが、最後に今回のBlu-rayボックス発売にあたり、改めて登壇者からファンへのメッセージが送られました。
井上さん「最近暑いので、こういう時は涼しいお部屋でBlu-rayを見たらいいんじゃないかと思います。……発売は9月なんですけど(会場笑)、残暑が厳しいと思うので、ぜひお部屋でのんびり楽しんでいただけたら嬉しいなと思います。」
冬馬さん「今日は駆け足でしたよね。もっとゆっくりと、こういう機会があれば嬉しいです。ということで、あえて言わせてください。今後ともよろしくお願いいたします!」
久川さん「女神といっしょに歩んできたみなさんも私たちも、いい歳なんですから、自分をいたわって、今年の夏もお互い気を付けて乗り切りましょう! 今日は暑い中ありがとうございました。」
合田監督「ものすごく知りたかった原作の結末を見ることができました。アニメは途中で終わっているのですが、これから先チャンスをもらえたら、本当の最後をやれたらいいなと、この場で話しているうちに思いました。今日は本当にありがとうございました。」
Blu-ray Boxにもコメンタリーとは別に監督&キャストの座談会を収録
【Blu-ray Box情報】
◆「ああっ女神さまっ Blu-ray BOX」
発売日:2014年9月24日
価格:28,000円(税抜)
収録話数:全27話(TVシリーズ第1期24話+OVA2話+特別編1話)
特典:ブックレット、新規収録によるキャスト陣座談会、新規オーディオコメンタリーなど
◆「ああっ女神さまっ それぞれの翼&闘う翼 Blu-ray BOX」
発売日:2014年11月21日
価格:28,000円(税抜)
収録話数:全26話(TVシリーズ2期「それぞれの翼」24話+TVスペシャル「闘う翼」2話)
特典:ブックレット、新規収録によるキャスト陣座談会、新規オーディオコメンタリーなど
詳細はこちら!
アニメ公式サイト http://www.tbs.co.jp/megamisama/index-j.html
(c) 藤島康介・講談社/「ああっ女神さまっ」製作委員会
(記事 笠井美史乃)