「そこ☆あに」546回目は『ペンギン・ハイウェイ』特集です。
原作は既に『夜は短し歩けよ乙女』や『有頂天家族』などもアニメ化されている、森見登美彦による同名小説。脚本は森見作品アニメを複数手がけてきた上田誠(ヨーロッパ企画)が担当し、今回も原作の味を損ねることなく構成してくれました。
しかしこのコンビだとどうしてもあの監督のイメージが……と作品を見る前は思っていたのですが、そんな先入観を見事に払拭してくれた石田祐康監督。弱冠30歳にもかかわらず、自由な発想でアニメの良さ・面白さを体いっぱいに感じているような彼の映像は、理屈じゃない楽しさで観客を巻き込んでいくパワーがあると思います。写実とは違う、アニメにしかできない誇張表現をうまく使いながらも、真に迫る心情描写、表情の微妙な変化。近年の日本のアニメの進化を取り入れつつ、昔ながらの「アニメってこうだよね」と感じるポイントをしっかり捉えられる素晴らしいクリエイター。早くも次の作品が気になるところですが、石田監督が学生時代に発表した短編アニメ『フミコの告白』もオススメです。彼のルーツが垣間見えると思いますので、是非ご覧になってみてください。
00:26:45まで本編の詳しいネタバレ無しでお送りいたします。(那瀬)
■映画「ペンギン・ハイウェイ」公式サイト http://penguin-highway.com
■出演:くむP・那瀬ひとみ・蒔田宏平・丸井ぷう
■アートワーク:たま
■OP MUSIC by Cuckoo(クーク)「SMASH!!!」Official Twitter
■ED MUSIC by NASE☆MIKI「そこそこアニメに恋してる!」作曲&編曲 mampuku
■アートワーク:たま
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