「そこ☆あに」421回目は『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜』特集です。
水島精二監督とキャラクターデザイン・総作画監督の伊藤嘉之さんをお迎えしてのインタビューをお届けします。
コンレボといえば1期の1話2話のインパクトが強烈でした。見るのにどんだけ頭使うんだと(笑)。あの『スペース☆ダンディ』の流れを汲んだかのようなポップでレトロな雰囲気に対して、話のテーマはじわじわと重量感を増していくし、誰が何を考えて、何者と戦っているのか、誰が味方で敵なのか……。正直難しい、と思っていたみなさん(私も)。これを聴けば全部大丈夫!とはいきませんが、実はそんなに構えなくてもいいんじゃないの?思っていただけるのではないでしょうか。
インタビューでは企画のスタートからキャラクターづくり、デザインの意図、お気に入りのエピソードなどについて、リスナーの皆様からいただいた質問を交えながらお話をお聞きしていきました。
監督曰く”昭和の並行宇宙”という神化の時代、あのキャラ、あのヒーローに何となく似た超人たちが活躍する世界が舞台となるこの作品。それぞれに正義を求め正しくあろうとするキャラクターたちがそれゆえにぶつかり合い、企業や政治の思惑にも翻弄されていきます。テーマも時代背景もけっこうな重さであるのに対して、映像はポップで少しレトロで、キャラクターもカワイイ絵柄。こうした世界観にはどんなコンセプトがあったのでしょうか。
「神化」という時代をまるごと作り上げるための大掛かりな組み立て作業=「調べた上でウソをつく」という水島監督の仕掛け作りから、コンレボという作品の成り立ちが分かると、複雑だと思っていたストーリーが角度を変え、それぞれのキャラクターがそれぞれの道を進む物語であることがストンと腹に落ちてきます。全員分のピタゴラスイッチが同時にスタートしたようなものですね。どんな段差や落下やジャンプがあるのか、どこで他のルートとぶつかるのか。その道筋こそが見どころです。
キャラクターといえば、コンレボでは原案としていとうのいぢさん・氷川へきるさん・平尾リョウさんが参加していらっしゃいます。メインキャラクターの他に、毎回多彩なゲスト超人・ゲストメカが登場するのも見どころですが、こんなに大勢のキャラクターをデザイン的にどうやって一つの世界観にまとめているのでしょうか。伊藤さんのお仕事についてもいろいろと面白いエピソードをお聞きできました。水島監督の惚れっぷりもすごいです(笑)。
キャラクターだけでなく、建物・乗り物・小物まで、昭和っぽくありつつも今風にポップな空気感のある、独特のセンスで彩られています。要所要所で流れる音楽の、選曲・アレンジ・使い方・アーティストも、コンレボならでは。でも、奇をてらったわけでもわざと難しくしているわけでもなく、そこには地に足のついた意図と丁寧な作業がありました。そこをナルホド! と思っていただけるお話がお聞きできたのではないかと思います。1期を見てちょっと難しいと思ってしまった方も、ぜひ聴いてみてください。
「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~ THE LAST SONG」14話より
■公式HP:concreterevolutio.com
■公式twitter:@conrevoinfo
(C) BONES・會川 昇/コンクリートレボルティオ製作委員会
■出演:那瀬ひとみ・くむP
■記事:笠井美史乃・アートワーク:たま
■OP MUSIC by Cuckoo(クーク)「fragment(s)」Official Twitter
■ED MUSIC by NASE☆MIKI「そこそこアニメに恋してる!」作曲&編曲 mampuku
Podcast: Play in new window | Download