『スクライド オルタレイション QUAN』初日舞台挨拶レポート


TVアニメ『スクライド』の放送10周年を記念して、TVシリーズ全26話をベースにHDリマスター化、オリジナルキャストによる全編新アフレコ、新作パートを追加して再構成、前後編二部作のスペシャルエディションとして制作された『スクライド オルタレイション』
大ヒットの前編「TAO」の上映から5ヶ月、 その後編である「QUAN」のイベント上映が3月10日(土)にスタートしました。

3月10日に行われた舞台挨拶から、
保志総一朗さん(カズマ役)緑川光さん(劉鳳役)谷口悟朗さん(監督)黒田洋介さん(脚本)酒井ミキオさん(主題歌)
が登壇された舞台挨拶の模様をお届けします!

ご挨拶

保志さん:パッピー!皆さんはこれからQUANを見るんですね、僕も昨日の夜TAOを見たばかりなので気分は同じですよ!
是非楽しんでいって下さいね!

緑川さん:(可愛い声で)こんにちは!劉鳳役の緑川光です!
ものすごくネタバレをしたいんですが、おさえて。これから初めて(スクライドを)見る人もいて嬉しいですね。楽しんでいただければ幸いです。

谷口さん:スクライド10周年ということで、ここをきっかけに新しく入って頂く方も大いに歓迎したいなと思っていますので、楽しんでいって下さい。

黒田さん:前のTAOの舞台挨拶の時も雨だったんですよね。これはいいことだと善意的に解釈しております(笑)
こんな中皆さん来てくださってありがとうございます。

酒井さん:TVシリーズ放送から11年経ちますが、色あせない作品に関われて幸せです。
僕はこの作品で新しいドアが開いたような気がしています。今後10年、20年と愛していって欲しい作品だと思いますので宜しくお願いします。

前後編二部作という形の今作ですが、構成する上で監督と黒田さんが心がけたことは何ですか?

谷口さん:大きなポイントは二つで「TVシリーズを見ていた方に対してどこまでサービスをするのか」ということと、「新しくスクライドを見る方にどこまでやさしく作るのか」という事がありました。
その上でカズマをひとつの軸として切り取って構成することは可能か黒田さんと相談し始めたのがスタートでした。

黒田さん:後編は特にTVシリーズでぎゅうぎゅうに詰め込んで書いたので、どこを切り取っていいのか悩みました。
もしかしたら「私のオシャレ小箱の中に入っている大切なシーンがない!」とご不満に思うトコロもあるかもしれませんが、それはそれ、これはこれと鑑賞して頂けたらと思います。

新たな主題歌「SPIRITS」について

酒井さん:これは “Reckless Fire” にも共通するところなんですが、揺るがない意志、信念、荒々しい気持ち、突き抜ける・・・。
本当にシンプルなテーマですよね。スクライドは人生の中の答えのようなものがある作品だと思うので、そこに籠められた思いを簡潔に、ぎゅうぎゅうに詰めました。

谷口さん:実は一番最初に酒井さんから出していただいた曲を、「大変失礼ながら、全リテイクさせてください」という事がありまして・・・。

酒井さん:大丈夫です、それは 「my souls」というアルバムに収録されることになりましたので(笑)

谷口さん:それはどういったものだったのかというのは、そちらで(笑)

・・・実はTVをご覧になっていただいた時とは違う演出意図で曲を作る必要があったんですよ。
それは、これから見ていただいた上で咀嚼していただけたらと。

保志さん、緑川さん、10年を演じきった上での感想をお願いします。

保志さん:演じきれてよかったですね。僕はもう一回やりたいと思ったんですよ、今だからこそできるカズマを。
今回は前回の反省を生かして、アフレコを2回に分けてもらったんですが…自分的には3回欲しかった!!
二日目のバトルは熱くて死ぬかと思いましたね、なんとも取り直して。その結晶が詰まった、魂籠めた叫びを聞いてもらいたいと思います。

緑川さん:作戦が上手くいきましたね。僕は保志くんとは違ってもう一回やるのは辛いなと思っていたので、気をつけて無事にできたかと。
保志君の話に補足するとね、二日に分けて二日目の最初がクライマックスなシーンで始まって、まだこなれていないうちにダメ出しが相当あって・・・。

保志さん:最初にいきなりピークが来ちゃって、体力100できたのにOKにならないうちに20とか30になっちゃって、でもOKがでないんですよ(笑)

緑川さん:うわーきっついなぁ、この後のシーン大丈夫なのかなって。これ以上やったら保志君がいなくなっちゃう!って(笑)

監督は10年を経て、思うことはありますか?

谷口さん:そもそも個人的なワガママで始めた事なので、誠に申し訳ございませんとしか…

QUANの見所について

保志さん:いっこネタバレをするとすると・・・戦ってます!
僕は劉鳳とやりあえたら本望なんですが、やりあえたかどうかは見て確かめて下さい。

最後にこれからご覧になる方へメッセージをお願いします。

酒井さん:この作品をなんとなく見るのではなくて、自分と重ね合わせながら見てほしいと思います。
自分は弱くなっていないか、日和ってないか、もっと自分を出さなくちゃいけないんじゃないかと。
カズマ、劉鳳、いろんなキャラクターを自分と重ねながら見るとより作品が深まると思います。

黒田さん:まっすぐ前に突き進む、心の強さを持って欲しいと思って書いていました。
今こういう時代に、その気持ちをもう一回新たにしてもらってもいいんじゃないかと。
暑苦しいかもしれませんが、それでもなにかを胸に刻んでいただければとても嬉しいです。

緑川さん:全てが見所です。新作カットも多いですし、演技も取り直していますし、新しい主題歌もカッコイイです。
あ、もう終わっちゃうの!?っていう怒涛の展開ですので是非楽しんで下さい。

保志さん:僕的オススメポイントは、「かなみかわいいな!」です。みなさんはいろんなところを楽しみにして頂くとして・・・。
10年前カズマを演じ終わった後、何も怖いことがないんじゃないかという錯覚に陥ったことが支えになりました。
時間が経って怖いことが出てきて、揺れたりすることもあったけれど、今回また突き進むエネルギーを充電できたので、
どうか皆さんもカズマや劉鳳から突き進むパワーを充電していって欲しいです。

谷口さん:10年という年月でいろんな人は経験を得たり、スキルがあがったりしていると思うんです。
でも、それは同時に何かを失っているという部分もあるかもしれないんですよね。
私も含めて、全てのスタッフ・キャストが10年前の自分にもう一回向き合う機会を与えてくれたのは、応援して下さったファンの皆様のおかげです。
こうして作らせていただいたオルタレイションで、10年前からのファンの方は当時の自分と向き合い再発見ができるのではないでしょうか。
また、初めてスクライドに触れた皆さんも何かが心に引っかかりとして残るのではないかと思うんです。
それが残ったら、できればそのままスクライドのファンとして応援し続けて頂けるとありがたいです。

今日はありがとうございました!

(C)サンライズ

(記事:たま)

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