2012年TVアニメ化が決定したオリジナルTVアニメーション『輪廻のラグランジェ』の制作発表会が10月16日に開催され、作品にまつわる様々な情報が発表された。
来年1月より読売テレビ/TOKYO MX/チバテレビ/札幌テレビ/中京テレビ/福岡放送での放送が決定。
OP/EDの主題歌アーティストとして、実力派シンガー中島愛の起用が発表された。
更に11月5日(土)の第0回を皮切りにWEBラジオ 「ラグラジ!~石原夏織と瀬戸麻沙美の『輪廻のラグランジェ』Web ラジオ~」がスタートする。
メインパーソナリティは、京乃まどか役・石原夏織と、ラン役・瀬戸麻沙美の二人。
HiBiKi radio stationにて配信される。
MF文庫J(メディアファクトリー)よりノベライズ作品の刊行の決定など新情報が次々と飛びだす制作発表会となり、公式サイトでも登場キャラクターと共に担当声優も全て出そろい、いよいよ『輪廻のラグランジェ』の放送開始に向けて本格始動した形になった。
そして今回の制作発表会で一番の目玉だったのが、今回『輪廻のラグランジェ』が日産自動車と実現させた、これまでにないコラボレーション“ラグランジェ・プロジェクト”だ。
佐藤竜雄総監督(「機動戦艦ナデシコ」監督)、鈴木利正監督(「蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH」監督)、 シリーズ構成・脚本の菅 正太郎氏(「DARKER THAN BLACK –黒の契約者-」シリーズ構成・脚本)をはじめ、アニメーション業界で実績のあるスタッフを招聘する一方で、ロボットデザインをプロダクトデザ インで世界最先端を走る日産自動車グローバルデザイン本部へ依頼し、内外から多くの才能が集結することで、全く新しいオリジナルロボットアニメとなる。
日産自動車グローバルデザイン本部では同社所属の全デザイナーとモデラーが参画するオープンコンペを開催、60名以上の応募の中から大須田貴士氏(ウォクス・アウラ)のデザインが主役ロボットに決定した。
主役ロボット以外の本作に登場する ロボット(オービッド)デザインも、全て日産自動車のデザイナーがデザインし、プロダクトデザイナーならではの、近未来的かつ斬新なデザインのロボットが、多数登場。
「今回、僕らに求められた事は カーデザイナーが描く線、形だと思ったので、いつも以上にカーデザイナーである事を強く意識してデ ザインしました」と大須田貴士氏が喜びと共にデザインのポイントなどを明かした。
中村史郎(日産自動車 常務執行役員・チーフクリエイティブオフィサー)は、「今や若い世代のデザイナーにとって、アニメロボットのデザインは、彼らの大切なイメージソースとなり、ジュークや GT-R など日産を代表するイノベーティブなデザインは、アニメからも おおいに刺激を受けている」とアニメの主人公とともに、日産の若手デザイナーの新たなデザインの世界を見てもらいたいとコメント。
石川光久(ProductionI.G 代表取締役社長)は、、大須田貴士氏従来なかった女性らしい脚線美などコンセプトに合った斬新なデザインだったと強調。そして「世界を相手に長年鍛え抜かれた、日産自動車さんのデザイン力がいかんなく発揮されたロボットのおかげもあり、『輪廻のラグランジェ』は、 特別な魅力を持った作品として、その輪郭をあらわにしつつあります」と今回のプロジェクトが今後の産業界とアニメ業界が互いに更なるイノベーションになることへの期待を語った。
なお、10月16日(日)~11月11日(金)まで、日産自動車グローバル本社ギャラリーにて“日産JUKEアートカー・主役機ヒューマンスケールモデル”を展示し一般公開される。
“日産 JUKE アートカー”は、革新的なデザインで人気の「日産 JUKE」と『輪廻のラグランジェ』がアートカーとしてコラボレーション。
8月 32日(晴れ)氏により、ジュークの個性的でバイオニックなデザインに、「ウォクス・アウラ」のもつ流麗で優 美なライン・カラーリングを融合させた。
そして“主役機「ウォクス・アウラ」ヒューマンスケールモデル”は、大須田貴士氏のデザインによる「ウォクス・アウラ」を 180cmのヒューマンスケールで再現。
模型業界で活躍するあさのまさひこ氏こだわりのディレクションと、デザインした大須田氏自らのデザイン監修の元、リアリティを追求し、これまでのロボットデザインにはない、優美で繊細 な質感を醸し出した。
次のページでは、日産自動車カーデザイナー総勢 60 名参加によるコンペティションで誕生した、主役機“ウォクス・アウラ”デザインコンペティションを含む『輪廻のラグランジェ』に登場するロボット達を紹介。