ボンズ15周年記念イベント「『ノラガミ』『スペース☆ダンディ』先行上映会〜ご縁がありますじゃんよ〜」レポート

3月23日(日)、アニメ制作会社ボンズ15周年を祝う記念イベント「『ノラガミ』『スペース☆ダンディ』先行上映会〜ご縁がありますじゃんよ〜」が行われました。21時開演と遅い時間でしたが、新宿ピカデリーの1番スクリーンは満員。500名以上のファンがボンズ15周年を祝いにかけつけました。

豪華ゲストが勢揃いし、はじめに皆さん軽くご挨拶。
『スペース☆ダンディ』ダンディ役の諏訪部順一さんは某アイドルを真似て手を挙げて「はい!諏訪部順一41歳、もうすぐ42歳です。」それに対して『ノラガミ』ラボウ役の櫻井孝宏さんも年齢ねたをかぶせながら自己紹介をしました。
また、舞台には着ぐるみのミャウも登場し、南雅彦社長は「ミャウ付き添いもやってます。」と観客の笑いを誘いました。

ここで、オフィシャルフォトセッション。
準備の時間も、南社長がミャウをジャンプさせたりして会場を盛り上げ、笑いの絶えない楽しい雰囲気でイベントは始まりました。

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諏訪部順一さん・櫻井孝宏さん・南雅彦社長・ミャウ


『スペース☆ダンディ』13話上映後トークショー
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登壇は渡辺信一郎総監督、諏訪部順一さん(ダンディ役)、佐武宇綺さん(QT役)。
ダンディ集合 _98R2562

○世界最速の13話上映!あらためて、13話はいかがでしたか?
佐武さん「まさかQTがフューチャーされる回があるなんて!」
諏訪部さん「ライターのみなさん、フィーチャーって書いておいてね。」
と、天然な佐武さんをすかさずフォローする諏訪部さん。いつもこのように、佐武さんは諏訪部さんに間違いを正してもらって(ツッコまれて?)いるそうです。

諏訪部さん「シーズン1の最終回ということでダンディが大活躍すると思いきやまさかのQT回でショックですよ。」
渡辺総監督「本当はもう1シーン、ダンディのシーンがあったんだけど尺がオーバーしてて、どこ切るかってなったらダンディだろうと。」
と諏訪部さんに追い討ちをかける渡辺総監督。ますますショックを受ける諏訪部さんに会場は大爆笑!

諏訪部さん「もしこの会場に初めてスペース☆ダンディを見る人がいたら、きっと誤解するくらい、いい話だった。」
渡辺総監督「このイベントのそもそもの目的が、ノラガミのファンに無理やりスペース☆ダンディを見せることだからね。これを見てうっかりDVDを買ったらきっと痛い目を見る。」
と、衝撃の事実を悪戯っぽく明かした渡辺総監督でした。

○13話に込めた思いとは?
渡辺総監督「第一シーズン最終話ということで大変に力が入っています。夏目監督が絵コンテをして、作画などにも、ありえない枚数を使っている。スタッフの力を結集したすごい1話になったんじゃないかな、と。」

○シーズン2放送決定!7月から放送開始になります
諏訪部さん「嬉しいですね。すでに収録も始まっていて、シーズン2はさらに磨きがかかって「なんじゃこりゃ!」という回が。僕達メインキャストを殺す気か!という内容の話数も・・・。新しく豪華なスタッフも続々参加してきて楽しいじゃんよ!」
とダンディ口調でキメる諏訪部さん。グッズのダンディベルトと自前のリーゼントをアピールした。なんともみあげは手描き!?諏訪部さんいわく「地毛じゃんよ!」だそうです!
佐武さん「シーズン1でネタを使い果たしたんじゃないかと心配でしたが、さらにすごいシーズン2が待っていますので楽しみにしてください!」

○現時点で発表はされていてまだ出てきていないクリエーターもいますよね。シーズン2で活躍するのかも含めて見どころを!
渡辺総監督「発表されていてまだ出ていない人たちは、シーズン2に出てくるかもしれない。どっかいっちゃったかもしれない。」
と、ダンディスタッフらしいお茶目な発言。
渡辺総監督「まだ発表されていない面白いスタッフ、音楽にも新たな人達が参加してくれている。いつもそうだけど、シーズン1は睨まれないようにおとなしくしているものなんですよ。シーズン2くらいになると、みんな呆れてなにも言わなくなるからもう相当キテる感じです。シーズン2を見るとシーズン1がおとなしく見えると思います。」
シーズン1がおとなしく見えるって、シーズン2は一体どうなってしまうのでしょう!?

新しいスタッフといえばこんなところで2作品のつながりも・・・。
渡辺総監督「みなさんノラガミが終わってもしょんぼりすることはありません。ノラガミスタッフはいまダンディを作っています!タムラコータロー監督に絵コンテを描いてもらったり、川元利浩さんに作監をやってもらっていたり。是非そこも楽しみにしていて欲しい。」
諏訪部さん「梶くんもこっちに出ていましたからね(7話)。そういう面白いコラボレーションがあるのかも・・・?」
渡辺「あっと驚く人も登場するかも。・・・ちょっと言っていいですか?」
諏訪部さん、佐武さん「駄目ですよ!」
と慌てて監督を止めに入るお二人。監督は言いたくてウズウズしている様子!

諏訪部さん「でもこっそり言っちゃうけど、ダンディ、歌うらしいじゃないですか!」
渡辺総監督「そうそうそれから・・・」
諏訪部さん「それ以上は言っちゃダメでしょ!!」
渡辺総監督「いやいや、ここで言っておいて、みなさんが期待して見ていたら、ないっていうことも・・・。」
これも陽動作戦なのでしょうか・・・?なんとシーズン2を夢オチにしようか迷っているとの爆弾発言も渡辺総監督の口から飛び出しましたが、やりかねないとも思えてしまうのがスペース☆ダンディ。シーズン1以上に突き抜けてくるのか、楽しみに待ちましょう!

○シーズン1の思い出は?
諏訪部さん「収録は抜き録りがなく、みなさん一緒に収録させてもらった。第2話では永井一郎さんとご一緒させていただいて勉強させてもらったり、その他の回も本当にいい掛け合いができていて、本当に楽しく毎回やらせてもらい、全部が僕にとっての宝物です!」
佐武さん「各回にゲストキャラクターとの出会いがある。たった1回だけのキャラクターだけど、どれもしっかり見てあげて欲しいです。」
と緊張気味に話す佐武さん。実は記念すべきボンズ15周年記念イベントということで緊張しすぎて、昨日から寝ていないとのこと!そんな佐武さんに対して渡辺総監督は「あ、これボンズ15周年記念イベントなんだ。」諏訪部さん「忘れてたじゃんよ。」と笑いを誘いながらも「おめでとうございます」と伝えていました。

渡辺総監督「最初のキャスティングで、これからの人を1人入れたいと思って佐武さんをキャスティングしたが、13話まできてQTが活躍するのを見て泣きそうになった。ここまで成長したな、と。1クールやってきて良かったと思った。・・・ちょっといい話しちゃった。」
と最後までお茶目。佐武さんは本当に嬉しそうでした!

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諏訪部順一さん(ダンディ役)・佐武宇綺さん(QT役)・渡辺信一郎総監督

■スペース☆ダンディ公式サイト http://space-dandy.com


『ノラガミ』12話上映後トークショー
ノラガミキービジュアル

登壇はタムラコータロー監督、梶裕貴さん(雪音役)、今井麻美さん(伴音/真喩役)、櫻井孝宏さん(蠃蚌(以下、ラボウ)役)。

○最終話をご覧になっていかがでしたか?
梶さん「出演している側ですが、一視聴者として本当にいい話だなと思いました。ED曲が作品にぴったりでいい曲だとずっと思ってきましたが、歌詞を聞きながらいままでのシーンがフラッシュバックして涙しそうになる最終回でした。」
今井さん「出演できて本っ当に良かったなと思える最終回を迎えることができたと思いました。しかもこんなに大きなスクリーンで見ることができて、1話から最後まで全部ここで見たい!そう思える作品になって誇らしいです。」
櫻井さん「まあ・・・死んじゃったんで・・・やりきったことはやりきったんですけどね。やられる理由はもちろんあるんですが、残った人達を見るとあの輪に入りたかったな、と思いました。それでも、神様の悲哀みたいなものを感じて切ない気持ちになりましたよね。ある意味、純粋な人だったと思います。」

バトンが渡るとすぐさま「殺しちゃってすみません…。」と櫻井さんに謝るタムラ監督。会場にも笑いが。

タムラ監督「1話先行もスクリーンで上映し、こうして最終話も大きなスクリーンでみなさんにお披露目できて非常にありがたい。最終話はずっと雨が降っていて、作業中もずっと雨を思い浮かべていたせいで、ずっと僕の中で雨が降っていた感じでしたが、みなさんにお見せできてようやく雨が止んだ気がします。」

○神器のおふたりに神器について語っていただきましょう。
今井さん「原作を読んでいら、すっごい早くに夜トのそばからいなくなっちゃってびっくりしました!でも伴音は最初に“神器とは?”ということを示さなければならなかったので、その使命感はありました。・・・生理的に受け付けないという理由で神から逃れたっていいんだ、ということを示さなければならないという使命感に燃えておりました!おかげであまりに夜トを嫌がりすぎて、神谷さんに嫌そうな顔をされるという・・・」
タムラ監督「申し訳ない!でも梶さん、生理的に受け付けなかったら、辞めてもよかったらしいですよ。」
梶さん「そうですね、きっと雪音も手汗でビッチョリでしょうからね・・・あれ握られたらどこがどうなってるのか分からないんですが、手汗のせいで辞める日も近いかと・・・(笑)」
司会が促さずとも自然と広がる掛け合いから、キャストと監督の仲の良さが伺えます。
今井さんの「いまは天神様の神器だが夜トにも感謝はしているので、できれば雪音には辞めないでほしい!」という先輩神器からのお願いに、梶さんは「なんかめんどくさいこと押し付けられた気がするんですが!」とツッコミ。作品の中でも言っていましたが、本当に元彼女と今彼女のように聞こえますね。

梶さん「雪音は中学生くらいの設定ですが、夜トとは親子みたいですよね。最終話では、雪音の台詞は多くはなかったのですが、戦いの中で語らずとも目線だけで分かり合っているのが表れていてすごく嬉しかったです。印象深いのは禊(みそぎ)のシーン。アフレコ現場でも酸欠で倒れるんじゃないかってくらい叫びましたね。完成したアニメを家で見ていて、アフレコのときは感情のままに演じていましたが、雪音がもし、あんな状況に置かれたらああいう声が出るのかな、と思えたことが個人的に良かったですし、原作からのファンのみなさんにも伝わっていればいいなと思いました。」

○オリジナルキャラクターのラボウについて。演じてみていかがでしたか?
「最初ラボウをランボーと聞き間違えちゃって・・・。」とひと笑い取りつつも、キャラクターを振り返る櫻井さん。
櫻井さん「オリジナルキャラクターってやっぱり注目されるし、作品の世界観も簡単ではないから、ちょっと気を張っていました。ラボウは切ないキャラクター。死んでしまってからの野良の台詞に「おい!」と思ったりもしたが、ああいう描き方をされるから彼の存在感や気配が残っているような気がする。またバトルシーンは、神谷さん(夜ト役・神谷浩史さん)も気合いが入っていましたね。」

○ラボウはどういう経緯で生まれたのですか?
タムラ監督「夜トのバッドエンドを体現するキャラクターとして登場させた。同じ禍津神で、もしかしたら夜トがなっていたかもしれない運命をラボウに背負ってもらった。デザインや名前を原作のあだちとか先生にも協力してもらって、最初は名前の候補が2つあったんですよ。どっちがいいですか?と聞かれたときに、紙にはラボウが上にあったんでそっちかなーと思ったんですが。」
梶さん「そんな軽い理由だったんですか!」
タムラさん「いやいや。夜トに叫んでもらったときに、ラボウのほうがいいかな、と思ったんです・・・。ノラガミのキャラクターってけっこうギャップが激しいところがあるので、ラボウにもそういう面を作りたかったんですが、最後やられちゃうことを考えると、ギャップを作って愛情を持っちゃったら殺せないと思ってそれができなかった。それでもラボウにちょっとだけでも愛嬌が欲しくて、夜トに「なんだそのサンバイザー」って言わせてみたんですよね・・・。」

あの台詞に、監督のそんなラボウへの思いが込められていたとは驚きでした!さらにラボウに関するスタッフ裏話が。
タムラ監督「ラボウの名前が決まってなかったときにあだちとか先生と、とりあえずサンバイザーって呼んでいたんですよ。なんかラボウって決まったあとに、サンバイザー惜しいな・・・と思っちゃって。」
タムラ監督の発言にキャスト一同総ツッコミ。まだまだ監督の衝撃発言は止まらない!
タムラ監督「一瞬、魔が差しそうになって、ラボウの神器にママチャリとかどうだろう・・・って。」
櫻井さん「なんですか、そのオバチャン的要素は!」
タムラ監督「乗ってたらすごい愛せるなーと思って!ちょうど脚本の赤尾でこさんが新しい電動ママチャリを買ったって言うから・・・(笑)」
タムラ監督のラボウへの愛がこんな形で語られるとは思いもしませんでした。本当にキャラクターひとりひとりに愛情を持って描かれていたんだなあと感じるトークに、この作品の温かさのルーツを見た気がしました。

○ノラガミの総括を監督お願いします!
タムラ監督「終わったばかりで、僕の中の雨はまだ完全に晴れ切っていない気がするんです。TV放送がされたらやっと晴れるのかなと思いますが、見終わったみなさんが夜ト、ひより、雪音の3人のことを好きになってもらえるといいな、と思ってずっと作ってきました。もう一度、1話に戻って見ていただくと「あれ、こんなに3人に距離あったんだ!」と思うと思います。それがこんなに一体感があって、まるで家族のような関係性になっていることを確認してみて欲しいです。」

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梶裕貴さん(雪音役)・今井麻美さん(伴音/真喩役)・櫻井孝宏さん(蠃蚌(ラボウ)役)

■TVアニメ「ノラガミ」公式サイト http://noragami-anime.net/


エンディングトークでは再度、豪華ゲストが並び、南社長が「一つ一つの作品を作り出して世に送り出すのが我々の仕事。これからもいろいろな作品を作っていきますので、またボンズの作品見てらえたらと思います!」と締めくくった。
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これまで数々の名作を生み出し、世界からも高い評価を得ているボンズ。今春は4本の作品を抱えての16年目スタート!今後も応援していしたいですね。

© 2014 BONES / Project SPACE DANDY
© あだちとか・講談社/ノラガミ制作委員会

(記事 那瀬ひとみ)


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