6月15日、『宇宙戦艦ヤマト2199 第六章』のイベント上映が全国16館の劇場で始まりました。初日恒例となった舞台挨拶に、今回はヤマト艦長沖田十三役の菅生隆之さんと、ガミラス軍司令官エルク・ドメル役の大塚明夫さん、そして総監督の出渕裕さんが登壇されました。第六章ではストーリーが次々に重要な局面を迎え、これまでをしのぐ内容の濃さになっていますが、やはり今回はこのお二人！ 積み重ねられてきた対決がついに決着の時を迎えます。
※レポートの内容には第六章のストーリーに触れる部分があります。見る前に知りたくないかたは、視聴後にお読みください。
大ガミラス帝星 銀河方面作戦司令官 エルク・ドメル上級大将
旧作のヤマトでもドメルはガミラス艦隊の有力な司令官でしたが、今回はバックボーンも描かれることで厚みのある人物像が表現されました。大塚さんは「演じがいのある役で、うれしかったです」と監督への感謝を述べました。ドメルは、最近では珍しい”男臭い男”のキャラクター。出渕監督は「この役は絶対に大塚さんに」と思っていたそうで、正式なオファーの前に「飲み屋でバッタリ大塚さんにお会いして、個人的にぜひドメルをやってほしいと伝えた」というほどの決め打ちぶり。
ガミラス側は大塚さん以外にもベテランの方が多いため、アフレコ現場では「若い人は大人〜しくなってますね。かわいそうで、病院の待合室じゃないんだからって言うんだけど（笑）」（大塚さん）という雰囲気だそうです。そんな大塚さんも、最初の登場となった墓前のシーンではエリーサ夫人（CVたかはし智秋さん）の演技につられて、子供を思う夫人の気持ちに寄り添いすぎてしまい、何度もリテイクを出してしまったそうです。
国連宇宙軍・連合宇宙艦隊司令長官 沖田十三提督
沖田艦長役の菅生さんは、ドメルと沖田の関係を「戦国武将のような、お互い認め合いながらも引くに引けない、男と男のぶつかり合い」と言い、決戦のシーンについて「二人でガチンコでぶつかって良いものになったとおもいますが、どうだったでしょうか」と問いかけると、会場は大きな拍手で答えました。
沖田艦長の『公開日誌』については「役者なので長いセリフが来るとワクワクしちゃうんですけど。好きにやっていいですよといつも言って頂いて、ありがたいです」という菅生さん。監督によると、セリフは尺で計るものの、間や緩急などは絵を考えずに演じてもらい、後で絵の方を声に合わせて調整することもあるそうです。
劇場限定Blu-rayには特典で絵コンテがついていますが、第6章ではそれがこれまでに増して分厚いものに。CGが出来上がっていたのに尺の都合で本編に入れられなかったシーンがたくさん描かれているそうです。入手できた方は、「最初から計算通りに作っていたらダメ」という監督の意気込みをぜひ絵コンテからも読み取ってください。
最後に、登壇者から一言ずつメッセージを頂きました。
菅生さん「いよいよ佳境に入り、あと数本ですね。気合を入れて若い者を引っ張りながら、良い作品に、これから残っていく作品にしたいと思ってがんばります。よろしくお願いします。」
大塚さん「ドメルは散ってしまいましたが、ヤマトが目的を達することができるか、最後までどうかその目で見届けてください。それがドメルに対しての供養にもなるかと思います。ありがとうございました。」
出渕総監督「今回は理想の沖田とドメルの対決を描くことができたので、自分にとって本当に感無量です。最終章だけのために新曲9曲を録音していて、これで（サントラ）アルバムが3まで出せると。録音済みでまだ使われていない曲など、隠し球もあるので、それも楽しみにしていてください。」
舞台挨拶終了後に、『宇宙戦艦ヤマト2199』のコミックマーケット84出展が発表されました。何が出るかはまだ分かりませんが、今後の情報に注目です！
初回特典：特製スリーブ＜加藤直之描き下ろし＞
毎回封入特典：特製ブックレット
毎回映像特典：第四章ダイジェスト ＣＭ・ＰＶ集２ 上映版次回予告２
＜音声特典＞ オーディオコメンタリー
他、仕様 ジャケットイラストはキャラクターデザイン結城信輝による描き下ろし
宇宙戦艦ヤマト2199 7 (最終巻) [Blu-ray] 9月25日発売
初回特典：特製スリーブ＜加藤直之描き下ろし＞
毎回封入特典：特製ブックレット
毎回映像特典：第五章、第六章ダイジェスト ＣＭ・ＰＶ集３ 上映版次回予告３
＜音声特典＞ オーディオコメンタリー
他、仕様 ジャケットイラストはキャラクターデザイン結城信輝による描き下ろし
■宇宙戦艦ヤマト2199公式サイト：http://yamato2199.net
■公式Twitter：http://twitter.com/new_yamato_2199 （＠new_yamato_2199）
©2012 宇宙戦艦ヤマト2199 製作委員会
