圧巻の完結編! そしてネクストプロジェクトへ そこ☆あに『コードギアス反逆のルルーシュIII 皇道』特集まとめ

ついに完結! 今週は『コードギアス反逆のルルーシュIII 皇道』特集です。第1部・第2部と特集してきましたが、今回はさすがの盛り上がりにスタッフも興奮冷めやらぬまま収録に臨みました。テレビシーリーズを見たことのある方なら、この第3部だけでも劇場に足を運んで見る価値ありですよ!

そこあに「コードギアス反逆のルルーシュIII 皇道」 #534
「そこ☆あに」534回目は『コードギアス反逆のルルーシュIII 皇道』特集です。 2006年10月にスタートしたオリジナルTVアニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」2008年4月からスタートした第2期「R2」その全50話を再構成した劇場版...

■1秒の隙もない、怒涛のクライマックス
たま「本当に140分ありました?! 一瞬で終わったちゃった気がして」
くむ「溜めというか、ゆっくり時間が流れるところが、特に今回は全くないので、すごい勢いでストーリーが展開していきます。でも、めちゃ早すぎというわけではなく、元からこうだと言われたらそう思ってしまうくらいに、“こうあるべき”みたいな総集編になってませんでした?」
蒔田「ですね。元々第3部が最後のクライマックスに向けたところからじゃないですか。見返せば、こんな(カットされた)話もあったかなと思うかもしれないんですけど、その辺の余地をいい意味で上塗りされた感がありますよね」
くむ「視聴者が見たいだろうなというところはちゃんとわかった上で、うまく組み合わせてきましたね。ていうか、もっとオリジナルをがっつりやるのかと思ってました」
蒔田「ああ、場面的なものとか作画的なものとか」
くむ「そうですね。これはネクストプロジェクトにつなげるための企画だと思っていますから。てことは、ルルーシュがどうなるかという結末まで含めて改変するために、ストーリー全体が変わっていくのかと思っていたので。だから、第3部こそオリジナル要素がより強くなるのかなと、思っていたんですけど」
たま「でも、結果的に見ればすごい変わっているところってありますよね。作画的にはそんなに変わっていないから、どうやってうまくやりくりしているの? ていうのは驚きました」

■一番大きな違いは、シャーリーが生きていたこと
くむ「前回も言ってましたよね、どうなるだろうと。もういいじゃない、シャーリーは生かしてくれよ、と言ってましたけど」
蒔田「でも死なないと……」
くむ「そう、ロロの話がね。だからまあ、ロロもシャーリーを殺すことがなく終わったわけですよ」
たま「そういう意味では、ルルーシュの心にあった愛憎の、憎の部分が消えたから、愛しさだけが残ってロロが退場したのかと思うと、ちょっと救われた気持ちがあるんですけどね」
くむ「確かに。ロロ自体がちょっとかわいそうなキャラクターだったわけじゃない。それもあって、憎しみを抱えたままロロが死んで行くというのは、かわいそうではあったんだよね」
蒔田「それでも見ている人からしたら、1期からずっといるシャーリーがあんなことになって、という、ヘイトがすごかったですからね」
たま「うん。あれ、どっちも恨めないというか、どっちの気持ちもわかる、というのかな。両方とも好きだったから、悲しんでいいのか怒っていのか、どうすればいいんだろうという思いがすごく強くかったけど。今回は素直にロロのことを悼んであげられたので。それだけは救われたかなっていう気がしますね」
くむ「ロロも助かれば本当は良かったのに、と思っちゃうくらい」
たま「究極そこなんですけどね。今回、ロロのモノローグが少なかったんだけど、逆に最後はないことによって、すごく気持ちを想像したので。今回の劇場版のロロは、このとき何考えていたんだろうって、いっぱい考えました。映画館で泣きながら」

■ルルーシュの全てを改めて突きつけられて
くむ「改めて見てみると、すごく魅力的なキャラクターですよね。色々やらかしはしましたけれども、最終的には自分で全てを背負い込んで、亡くなるという。正義なのか悪なのか、難しいいところに突っ込んでいっている感じはあります」
蒔田「そういう葛藤とかナナリーとの関係も含めて、見終わった後、ああ俺、この話の中だったらやっぱりルルーシュが、スザクよりルルーシュが好きなんだな、と。自分の結論が出た気持ち良さ、みたいなところはありました」
くむ「そうね、まあスザクは難しいキャラクターだよね」
蒔田「そう、スザク好きっ! て言えないじゃないですか。でもぶっちゃけた話、ルルーシュも好きって言っていいのかな? と。いくらナナリーのためにとか色々あったとはいえ、犯した間違いみたいなものもありますし。単純に、人間としていい人という面ならユーフェミアに勝てるわけがない。カレンはカレンで魅力あるし、シャーリーいい子だし、藤堂も男の子からは憧れられるところがあるわけじゃないですか。ギアスって、単純に好きというよりは、この部分は好きだけどここは容認できないとか、好きになれないというのが、たくさん一つずつのキャラクターに入っている作品だと思うんですよ」
たま「うん、確かに」
蒔田「でもそれを1部から3部まで見終わった後に、自分の中で、そういうのをひっくるめて、ああこのルルーシュっていう男の子は好きだな、ってはっきり言えるようになった。それはやっぱり、この『反逆のルルーシュ』という話がすんなり理解できて、ルルーシュの立場に立って考えられたのかな、と。ルルーシュの視点で話が作られたからこそ、こうやって納得ができたのかなと思います」

見る者に再び強い印象を残したこの結末、まだ余韻に浸りたい気持ちはありますが、一方でますます気になってきましたネクストプロジェクト『コードギアス 復活のルルーシュ』! タイトル通り彼が復活するのか? するとしたらどうやって? 疑問と期待が尽きません。続報を楽しみに待ちたいと思います!

(笠井美史乃)

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