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龍じゃなくて? 二代目助六が背負ったものがなぜ鯉だったのか考えてみた『昭和元禄落語心中〜助六再び篇〜』

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こんにちは。ライターの笠井です。
今期青田買いでも話題になっていた「昭和元禄落語心中〜助六再び篇〜」、毎週ホントに面白すぎて、セリフの一言一言から映像の隅々まで、圧倒されまくっています。見る度に神がいますよ。早く見たいんだけど、見るほどに最終回に近付いてしまうと思うとさみしい……でも見たい。自分にとっては、そんな作品になっています。

さて、先日の第5話では、親子会を前に与太郎が背中の彫り物を仕上げていましたね。師匠の「抱えて生きろ」で一件落着なのかと思ったら、こんな形になるとは! 現実には社会通念的に褒められたもんじゃないわけですが、”抱えて生きる”ことへの覚悟の程が伝わってくるいい場面でした。

ところで、なんで与太郎の背中に「鯉金」だったんでしょう?

大きな彫り物といえば龍か桜? みたいな印象がありましたが、調べてみたら鯉金=鯉に金太郎も伝統的なモチーフなんですね。幼少時の坂田金時(金太郎)が、水浴びに来た池で身の丈より大きな鯉を捕まえたら、鯉が空高く跳ね上がったという伝説に由来したもので、男子の立身出世、健康でたくましく育つようにと願って、武者のぼり(端午の節句の飾り)や凧などにも用いられているようです。

実は、第2話で筋彫りを見たときは鯉のほうが印象に残っていて、登竜門の話を思い出していました。中国の伝説で、黄河上流に竜門山という山を切り開いてできた急流があり、そこを登り切った鯉は竜になれる、という話。だから、筋彫りの鯉は登り切れなかったヤツの象徴なのかな……と。

でも、完成してみれば全然そうじゃなかった! めっちゃ登ってるし! しかも鯉をわしっと抱えて登ってるし!

与太が抱えようと決意したものって何だったんでしょう。これを背負ってしまった自分の過去、姐さんや信ちゃん、天地がひっくり返っても超えられない師匠、あるいは、落語そのもの?

2期もいよいよ折り返し(?)ということで、ますます波乱めいてきましたね。え、「助六再び」ってそういうこと?! とハラハラしつつ次の一席を心待ちにしております。初代もいいけど、二代目もがんばれ、助六師匠! 八雲師匠を頼みましたぞ!

図は歌川国芳画『坂田怪童丸』 天保7年(1836年)頃

(笠井美史乃)

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