【そこログ】熱血だけじゃ強くなれない、足りないモノを見つける物語『ALL OUT!!』特集まとめ

そこあにとしては意外なチョイス? 12月4日配信は『ALL OUT!!』特集です。今時珍しいくらいの王道スポーツアニメですが、ただ主人公の努力・成長物語ではなく、指導者の登場によりチームが変わっていく群像劇としての魅力がぐっと増しました。そのキャラクターたちがまた全員アクが強いんですよね。見た目でなんとなく役どころが分かる少年マンガっぽさも、王道を突っ走っていていい感じです。

そこあに「ALL OUT!!」 #455
「そこ☆あに」455回目は『ALL OUT!!』特集です。 原作は月刊モーニングtwoに連載されている雨瀬シオリによる高校生ラグビーを題材とした漫画。 先週の「ユーリ!!! on ICE」に続きスポーツ作品が続いていますが、トーク中に出てき...

■経験者からも「すごくイイ!」の声
くむ「ラグビーはどんなタイプの人間でも向いているポジションがある、かなり稀なスポーツなんです、という」
たま「スポーツ漫画っていろんな種類があって、監督不在でも話が進む作品もあるじゃないですか。でもこの作品は、指導する人とか、先生とか、大人の協力が不可欠というところがすごく良いなと思うんです。高校生の子たちが等身大でがんばっている感じがして」
くむ「確かにね。実際にハードな練習するし、練習の仕方ももちろん大事で。そういう部分をきちんと描いているのが、王道といえば王道だね」
たま「最近、ちょっと尖ったタイプの作品が増えている気がしていたので。(この作品は)ストレートですよね」

■「響け! ユーフォニアム」と同じ構造だ!
美樹「話しているだけで、すごく『響け!』を思い出すんですけど」
くむ「ほんとに、スポーツ版ユーフォだと言われたら正にそうですね。構造は全く一緒と言っていいですよ」
たま「このチームって、もう頑張りたい人しか残っていないじゃないですか。緩い感じでやっていた人たちはほぼ辞めていってしまって」
くむ「『ユーフォ』の卒業した三年生と同じですよね。そう言われると非常に分かりやすい話だなと。まあこっちはマネージャー除くと男しかいませんけど」
たま「男の子ばかりでみんな不器用じゃないですか。何かを頑張りたいんだけど、頑張り方が分からないという感じをすごく受けていて。そこを教えられたら、水を吸うように生き生きとしてくる感じがすごくいいなと。頑張りたいヤツらの話なんだなと思いました」

■過去の自分、ダメだった! と気付くところから
たま「(祇園は)仲間に入れてもらえなかったのがコンプレックスだったからああいう感じになったけど、若干自分のせいもあったんじゃない?という話をもってきたのはすごいなと。あれを指摘してくれるチームメイトと会えたって奇跡的なことだと思うんですよね」
くむ「だからこそ、受け入れられる場所がここになったということですよね。なかなかそんな出会いってないですよね」
岩本「それぞれがパズルのピースのように、誰かのコンプレックスやトラウマを補って、ぽんぽんと前に進んでいく様子がすごくテンポいいなと思います」
美樹「みんなけっこういろんなものを抱えてラグビーやっているんだと、それぞれ掘り下げられるとまた魅力を増してきて。みんな好きになるというのがすごく分かるなって思いましたね」

苦労人のキャプテン・赤山もスゴイ人ですが、ハードボイルドすぎるコーチ、ヒネていた顧問など、大人たちの存在がチームとしての成長を加速し、益々面白くなってきました。アニメで描かれなかった原作のエピソードもぜひ読んでみたいですね。2クール作品ということなので、チームの成長をじっくり見守りたいと思います。年末からお正月にかけて行われる全国高校ラグビー大会(花園!)にも注目ですね!

(笠井美史乃)

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