【そこログ】今観るからこそ響く! 新海監督の世界が広がった『君の名は。』特集まとめ

9月4日のそこ☆あには新海誠監督最新作『君の名は。』特集です。観客動員ランキングV2、公開10日で累計興収38億円突破の大ヒット作となっています。今回は早くもネタバレ全開で語り倒していますよ。ぜひ映画館で作品をご覧になってからお聞きくださいませ♪

そこあに「君の名は。」 #442
「そこ☆あに」442回目は現在劇場公開中『君の名は。』特集です。 「言の葉の庭」に続く、3年ぶりの新海誠監督作品。青春アニメ映画で夏休み終わりの公開という微妙なタイミングでのスタートでしたが、新海作品では今までに無い宣伝攻勢と、実際の劇場に...

「前前前世」の流れるラブコメ調の予告編、冒頭の美しくも恐ろしいカット、一つずつ語りだせばいくらでも話題が出てくる作品でしたね。番組のトークは約1時間半に及びましたが、それでも予定の(?)気持ち悪い語りまでは到達しなかったという……どんだけ愛が深いんですか。
(「君の名は。」特集&1ヶ月サポートチケットご購入のみなさまにはもう少し気持ち悪い追加1時間号外トークも。)

今回は初投稿の方も含め、番組中で読み切れないほどたくさんのコメントをいただきました。ありがとうございます! 番組を聞いて3回目4回目と(もちろんそれ以上も)ご覧になった方からのご感想もお待ちしております。投稿フォームの「ふつおた」からお送りください。

■予告編がうまかった!
那瀬「いろいろ予想はしていたんですよ、どんなふうにすれ違わせるんだと思うじゃないですか。実は別の星の住人なんじゃないかとか、パラレルワールド的な別の次元にいるんじゃないかとか。だから絶対に出会えない世界なのかと思いきや……」
くむ「騙されて気持ち良かったと思うタイプの予告編でしたよね」
那瀬「疾走感があってすごくきれいで、見たいと思わせるし、見てさらに満足感を得られるとう感じですね」
くむ「内容から少しずつ追加されていったじゃない。最初はホントに入れ替わりの青春ラブコメという感じでしたよね。そこに宇宙から見た彗星が一瞬映ることで、綺麗なシーンがあるんだなくらいだったんですけど、えっ? まさかあれが、という」

■主人公二人の声が良かった!
くむ「神木くんは声優としてもがっつりやっていますからね。今回はいかに三葉が入っているときの声を出すのかという。これはやっぱ難しいでしょう」
那瀬「声色じゃなくてちゃんと女の子になっているのがすごいなと思いましたよね」
岩本「気になっちゃったらそこしか見れなくなっちゃう、下手したら笑いが起きそうなところじゃないですか。でもそこがすごく自然に受け入れられたんですよ。神木くんだけでなくて、上白石さんも」
那瀬「そうなんですよね、二人の芝居がシンクロしないと。非常に難しいことを見事にやっていました。初日の舞台あいさつで新海監督がめっちゃ言っていましたけど、神木くんにスカートをはかせたいと(笑)」
美樹「言ってましたね。でもほんとに、神木隆之介という人自体が持っている魅力を引き出しているのかなという感じです」

■あれから8年後……多分会えないんじゃないかと思ってた!
美樹「誰を探しているかも分からないけど、なにか足りないというのをずっと抱えてそれだけの年月を暮らすって、どんな気持ちなんだろうと思います」
くむ「思わないほうが楽だよね。でも彼らは半身になっちゃってるから、思わざるを得ないわけでしょ」
美樹「お互いに右手を見る癖があるのも、ずっと何かを探しているという象徴ですからね」
くむ「だからこそ、おとぎ話的にこの二人は出会わないとだめだった。これが今まで作品のようにすれ違っていたら、この作品は終わらないんだよね。だから「君の名前は」という言葉で。良かったですよ、あの終わり方が。ちゃんと瀧くんの顔が大人になっているのが良かったね」

作品を重ねるごとに進化する映像美。加えて今回はキャラクターの魅力、役者さんの演技、そして音楽も、一つひとつについて語りたくなるポイントが山盛りの濃密な作品でした。何より物語が、今この時に作られるべきして作られた作品でありました。いくつものシーンから伝わってくる「忘れちゃいけない」という思い。多くの人の心に響いている理由には、そんなところもあるのかもしれません。

(笠井美史乃)

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